263.6ヤードだった私が、300ydを目指すまで|松尾の挑戦・番外(ゴルフ)編
「300yd、達成しました」
そう書いた記事を読んで、「もともと飛ばし屋だったんでしょ?」と思った方もいるかもしれません。
正直に言うと、それは違います。
今日は「松尾の挑戦」を読んでくださっている方向けに、これまであまり話してこなかった私自身のゴルフ歴と、ALSSに何を懸けているのかを、番外編としてまとめておこうと思います。
■ ゴルフを始めたのは21歳、陸上引退がきっかけでした
私がゴルフを始めたのは21歳の時です。陸上を引退したタイミングで、当時の上司から「陸上選手は引退したら太るから、ゴルフでも始めなさい」と勧められたのがきっかけでした。
正直、最初はナメていました。「止まっているボールを打つだけでしょ? 簡単じゃん」と。
ところが実際にやってみると、現実は全然違いました。空振りのオンパレード、ダフリ、天ぷら、チョロ……まともにボールに当たる気配すらない。それが悔しくて、グローブが血まみれになるまで打ち込んだのを覚えています。ちなみに当時死ぬほど振り込んだ7番アイアンには、その下手くそ時代の苦い思い出が染みついていて、今も練習であまり使わないのは余談です(笑)。
■ 20代の頃の、根拠のない自信
そうやって血まみれになりながら練習しているうちに、いつの間にか力任せにクラブを振り回すタイプになっていきました。20代の頃には体感で300ヤード近く飛んでいるつもりでしたし、測定したことは一度もありませんが、300ヤード前後のパー4をワンオンした記憶もあります。「自分は人より飛ぶほうだ」という感覚だけを頼りに、その自信は数値化されないまま何年も育っていきました。
■ 気づけば「月一ゴルファー」に
ただ、ゴルフ歴自体は長いものの、その後は子育てや仕事の忙しさが重なり、年間のラウンド数は一桁、練習もほとんどしない、いわゆる「月一ゴルファー」の期間が長く続きました。それでも、その自信を確かめる機会がないまま、時間だけが過ぎていきました。
ALSSを「待たずに使えて」「人目を気にせず」「疲労もしっかり回復できる」空間にした理由は以前の記事に書いた通りですが、完全個室・子連れOKにしているのも、実はこの頃の自分にとってありがたい環境だったはずだからです。「子どもがいても、周りを気にせず自分のペースで練習できる場所があったら――」そんな願いも、今のALSSには少しだけ詰め込まれています。
その自信に初めて数字で向き合うことになったのが、ALSSにゴルフランド製のシミュレーター「JoyGolf smart+」を導入した日でした。
■ 263.6ヤード。それが最初の数字でした
導入初日、私が最初に叩き出したドライバーの飛距離は263.6ヤードでした。しかもこれは「一番飛んだ一発」の数字で、実際にその日繰り返し打っていた数値は250ヤード前後がほとんど。
後で調べて知ったのですが、一般的なアベレージゴルファーの平均飛距離は200〜240ヤード程度で、コンスタントに250ヤード飛ばせれば「相当な飛ばし屋」と言われる領域なのだそうです。数字だけ見れば、決して恥ずかしい記録ではなかったはずなんです。
それでも私は素直に喜べませんでした。20代の頃から「自分は300ヤード近く飛ぶ」と思い込んでいたぶん、実際に出た数字との間には40ヤード近い差があったからです。感覚の中で育ててきた自信と、機械が示す現実。その差を初めて突きつけられた瞬間でした。
■ 数字を見るようになって分かった、自分の「ムラ」の大きさ
シミュレーターを入れてから、ヘッドスピードやミート率、打ち出し角といった数値が毎回記録に残るようになりました。これが最初は結構堪えました。
同じ日のセッションの中でも、230ヤード台の凡ミスショットが混ざる日もあれば、その直後に289ヤード近い一発が出ることもある。つまり、たまに飛ぶだけで「安定して飛ばせている」わけではなかったんです。
267ヤード、274ヤード、280ヤード……数字はじわじわ上がっていきましたが、正直グラフにすると山あり谷ありで、まっすぐ右肩上がりというより、行ったり来たりを繰り返しながらの1年でした。
(ここに挿入されたグラフが、その「ムラ」と格闘した軌跡です)

それでも数値を見続けたことで、「今日は調子が良かった」という感覚で終わらせず、「ミート率は上がったのに打ち出し角がバラついている」というように、次に直すべき場所がはっきり見えるようになっていきました。
■ 1年でようやく、280ヤード台が「普通」になった
そうやって約1年間、仕事の合間を縫ってシミュレーターに向き合い続けた結果、2026年6月頃には280ヤード台が「調子の良い日の一発」ではなく「普通に出る数字」になっていました。導入初日の263.6ヤード(実質250ヤード前後)からすると、着実に前進していたわけです。
ここまで来て、私は改めて数字で目標を立てることにしました。それが6月5日、286.7ヤードを起点に掲げた「ドライバー飛距離300ヤード」という挑戦です。
この先の話は、以前の記事「38歳、身体の限界へ。」や「300ヤードは才能じゃない。」に書いた通りです。8月には297〜307ヤードのレンジで、単発ではなく再現性のある300ヤードを出せるようになりました。
■ 「才能じゃない」と言い切れる理由
こうして自分の数字を振り返ってみると、私は客観的には人並み以上の数字を出せていたものの、自分が思い描いていた「本当の飛ばし屋」の姿にはまだ程遠いところからのスタートでした。変わったのは才能ではなく、感覚に頼らず数値で自分の状態を把握できる環境と、それを継続できる仕組みがあったことです。
ALSSというインドアゴルフ環境を作ったのは私自身ですが、その環境に一番助けられたのも、他でもない私自身でした。
38歳、これからスコア70台、そして100m11秒台という次の壁にも挑んでいきます。263.6ヤードから始まったこの記録が、「自分にはどうせ無理」と思っている誰かの背中を押せたら嬉しいです。
これからも「松尾の挑戦」、よろしくお願いします。
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