神々の休日 ~天照さまの春の遠足~

今日は、みんなが楽しみにしていた遠足の日。
朝から座敷童子たちは元気いっぱいです。
「先生ー!まだですかー?」
「もう出発できますよ。」
天照大御神は、優しく微笑みました。
今日は神様も、四神も、お休みの日。
みんなで春の野原へ出かけます。
白虎の背中には、
天照大御神と二人の座敷童子。
「しっかりつかまってくださいね。」
「はーい!」
白虎は、ご機嫌な表情でゆっくり歩き始めました。
天照の肩には、小さな八咫烏。
「今日はいい天気ですね。」
そんなふうに話しかけているようです。
青龍の背中では、
四人の座敷童子が楽しそうに景色を眺めています。
「高ーい!」
「向こうまで見えるよ!」
青龍も嬉しそうに、ゆっくりと進みます。
玄武の甲羅には二人。
のんびり景色を眺めながら、
春の風を楽しんでいました。
朱雀は二人の座敷童子を乗せ、
草原の少し上をゆっくり飛んでいます。
「風が気持ちいいね!」
「ほんとだ!」
みんなの笑い声が、
春の空へと響いていきました。
道の両側には、
たんぽぽ、
れんげ草、
菜の花。
色とりどりの花が、
みんなを歓迎しているようです。
天照大御神は、
四神の上で楽しそうに笑う子どもたちを見て、
優しく微笑みました。
「今日は、思い出をたくさん作りましょうね。」
その言葉に、
みんなが笑顔でうなずきます。
目的地までは、もう少し。
でも、
遠足は目的地に着く前から、
もう始まっていました。
おしまい。
