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「ピンクのおしろい花に出会って」

ピンクのおしろい花を見つけた。
夕方の柔らかな光の中で咲くその姿は、
どこか昔懐かしい雰囲気をまとっていた。

子どもの頃、おしろい花の
黒い種を割って白い粉を取り出し、

本当におしろいのようだと
面白がった記憶がある。

花そのものよりも、そんな遊びの
思い出が先に浮かんでくるのが不思議だ。

最近は季節の花を見ても名前が
すぐに出てこないことがあるが、
おしろい花だけは別だ。

夕暮れになると咲き始める姿や、
鮮やかなピンク色を見ると、
遠い夏の日の記憶が自然とよみがえる。

花にはそれぞれ美しさがあるけれど、
おしろい花の魅力は懐かしさを
連れてきてくれることかもしれない。

道端でふと見かけただけなのに、
その日は少しだけ子どもの頃に
戻ったような気持ちになった。