「何科の専門家?」に答えられなかった私が選んだものは
『Question』
「あなたは何科が好きですか?」
「これから、何の分野を極めたいですか?」
そう聞かれたとき、私は以前、うまく答えられませんでした。
脳?整形?循環器?呼吸器?
急性期では、そんなに簡単に一つへ絞れない。
むしろ、一つの疾患だけを見ていたら、患者さんの本当の危険を見逃してしまう。
だから私は、こう考えるようになりました。
「急性期リハの専門家になる」という道もあるのではないか。
『Answer』
急性期では、脳梗塞の患者さんに心房細動があり、心不全や低栄養も抱えている。
大腿骨骨折の患者さんに、認知症や肺炎、腎機能低下が重なっている。
そんなことは珍しくありません。
だからこそ必要なのは、疾患ごとの知識だけではなく、
「この患者さんは、今なぜ動けないのか?」
「動かして、本当に大丈夫なのか?」
を考える力だと思っています。
私が目指したいのは、特定の疾患だけに詳しいPTではなく、全身を見て、リスクを予測し、最前線で判断できるPTです。
『私の失敗経験』
以前の私は、「動けないなら動かす」という考えに偏っていました。
腰痛があれば整形外科的な問題だと思い、意識が悪ければ脳の問題だと考える。
でも実際には、腰痛の背景に急性膵炎や骨転移が隠れていたり、脳梗塞の患者さんに心房細動や著しい低栄養があったりする。
目の前の症状だけを見て、その原因を深掘りできていなかった。
この経験から、「疾患を診る」だけではなく、「なぜ今、この状態なのか」を考えることの重要性を痛感しました。
『大切にしたい方針』
これからも私が大切にしたいのは、シンプルです。
① 全身を見る
バイタル、心電図、採血、画像、栄養状態まで確認する。
②「なぜ?」を繰り返す
意識障害、息切れ、疼痛、筋力低下。症状だけで判断しない。
③ リスクを予測してから動く
「できるからやる」ではなく、「安全にできるか」を考える。
④ 一人で抱え込まない
医師、看護師、薬剤師、栄養士など、多職種と情報を共有する。
急性期リハの専門家とは、
「何科に詳しい人」ではなく、「複雑な患者さんを前に、何を考え、どう判断するか」を追求できる人。
私は、そんなPTを目指したい。
これまでの失敗も含めて、すべてを臨床の糧にしながら、これからも「本当に安全なリハとは何か」を考え続けます。
最後までご高覧いただきありがとうございました🍀
私も一緒にがんばります。
