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大人になってから、アート体験が好きになった


大人になると、何かに夢中になる時間が少なくなった。

仕事をして、家事をして、予定をこなして、スマホを見ているうちに一日が終わる。

子どもの頃は、絵を描いたり、工作をしたり、何かを作ったりすることがもっと身近にあった気がする。

でも大人になると、そういう「何のためでもない時間」がどんどん減っていく。

だから最近、私は意識的に「何かを作る時間」を作るようになった。

そのひとつが、アート体験だ。

ただ、何かを作る時間が好き

これまでにも、いろんなアート体験に行った。

キャンバスに花を描いたり、海を描いたり。

絵の具を混ぜたり、筆を動かしたり、時にはインクを垂らしながら色をつけたり。

完成した作品を見るのももちろん楽しい。

でも、それ以上に好きなのが、作っている時間だったりする。

「この色にしようかな」
「ここに何を置こうかな」
「もうちょっと青を足してみようかな」

そんなことを考えていると、いつの間にか時間が経っている。

仕事のことも、SNSのことも、明日の予定も忘れて、目の前のキャンバスだけを見る。

大人になってから、こうやって何かに夢中になる時間って、意外と少ない。

だから私は、アート体験が好きなんだと思う。

AIが絵を描いてくれる時代に

今は、AIにお願いすれば驚くほど綺麗な絵を作ってくれる。

「こんな雰囲気で」と伝えるだけで、自分では到底描けないような作品が一瞬でできあがる。

そんな時代に、わざわざ自分で絵を描く。

たぶん、AIのほうが綺麗に描ける。

私が何時間もかけて描くより、ずっと完成度の高いものができる。

それでも、自分で描くのが好きだ。

私が欲しいのは、デジタルで綺麗に描かれた一枚の絵だけじゃない。

自分で筆を持って、色を選んで、キャンバスに絵の具をのせていく。

思ったようにならなくて、少し直してみる。

その時間も含めて、作品として残したい。

そして、完成したものを実際に部屋に飾って、毎日の暮らしの中で目にしたい。

たぶん私は、「上手な絵」が欲しいというより、「自分で作ったもの」が欲しいんだと思う。

写真に残っているのに、絵にする

最近、アート体験で描くテーマは「思い出のもの」が多くなった。

前回描いたのは、ハワイの海。

以前、ハワイ旅行についても書いたけれど、あの海を今度は絵にしてみた。

もちろん写真にも残っている。
スマホを開けば、そのときの海を見ることができる。

それでも、私は自分の手で描いてみたかった。

そして今回描いたのは、一目惚れした色打掛の模様。

これも写真に残っている。

珍しい鮮やかなグリーンの色打掛。


写真を見れば、その色も模様も思い出せる。
なのに、やっぱり自分で描いてみたくなった。

そこで、最近少し分かってきた。

私は「思い出を残したい」だけじゃないのかもしれない。

好きなものを、自分の周りに置いておきたい。

そう思っているんだと思う。

写真はスマホの中にある。
見たいと思ったらスマホを開けばいい。

でも、自分で描いた絵なら、
部屋に飾っておける。

ふと顔を上げたときに目に入る。

「これ、好きだったな」
「このとき楽しかったな」

そんなふうに、日常の中で何度でも思い出せる。

自分が好きだと思ったものを、自分なりの形にして、目に入るところに置いておく。

それが、私にとってのアートなのかもしれない。

好きなもので、自分の周りを飾りたい

考えてみると、私は昔から「好きなもの」を身の回りに置くのが好きだった。

好きな絵を飾ったり、アートブックを飾ったり。

部屋にいるとき、ふと目に入って「これ好きだな」と思えるものがあると、なんとなく嬉しい。

コスプレも写真も、たぶん少し似ている。

「これが好き」
「この世界観が好き」
「この瞬間を残したい」

そう思ったものを、自分なりの方法で形にする。

そして、それを自分の目に入るところに置いておく。

絵を描くことも、その延長線上にあるのかもしれない。

AIなら、もっと綺麗な絵を描ける。
プロの画家なら、もっと上手に表現できる。

それでも、自分が好きだと思ったものを、自分の手で描いて、自分の部屋に飾る。

その絵を見るたびに、
そのときの自分を思い出せる。

私は、そういうことが好きなんだと思う。

だから、ちゃんと絵を習いたくなった

ここまでアート体験をしてきて、最近ちょっと欲が出てきた。

「もっと上手に描けたらいいな」と思うようになった。

最初は、ただ楽しく描ければよかった。
上手いとか下手とかは、あまり気にしていなかった。

でも、描きたいものが増えてくると、少しずつ気持ちが変わってきた。

「もっとちゃんと表現できたらいいのに」

と思うようになった。

ハワイの海も。
一目惚れした色打掛も。

これから先、また心に残る景色や、好きなものに出会ったときも。

写真だけではなく、自分の手で残したい。

そのために、もう少し絵が上手くなりたい。

だから今度は、アート体験を楽しむだけじゃなくて、ちゃんと絵を習ってみようと思っている。

「絵が上手くなりたい」というより、
好きなものを、もっと自分らしく表現できるようになりたい。

そして、そうやって作ったものを、自分の暮らしの中に少しずつ増やしていきたい。

大人になると、何かに夢中になる時間は、意識しないとなかなかやってこない。

だから私は、これからもそういう時間を自分で作っていきたい。

絵の具を触って、色を選んで、筆を動かして。

忙しい毎日を少しだけ忘れて、自分の好きなものと向き合う。

好きなものを、自分の手で形にする。

それを、自分の暮らしの中に置いておく。

そうやって少しずつ、自分の好きなもので、自分の周りを飾っていけたらいいなと思っている。

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