Illustrator(イラレ)でルビ振りする苦行から解放します!学芸員たちに届け!
ルビを振るなら、IllustratorじゃなくてInDesignでやれ!
はい。そうですね。ぐうの音も出ませんが。
本当にそう思いつつも、所属館もそうだが、多くの施設で展示パネルはイラレでつくられていると思われるので、時には苦行をやらなければならない。
ルビを振る漢字を決めて、テキストボックスなどにひらがなを入力して、位置を合わせて、高さを調整して・・・
数個だったらいいけど、大量に作業しなければならないと本当に大変。ほかのことに時間を使いたいのに、と。
ということで、その苦行から解放するためのスクリプトを制作したので紹介したい。

年明けころにつくり、いくつかの展示で使ってみて、UIの調整を行なったので、それなりに使えるものになっているはず。
年度末にルビ地獄になっていた人には、早めに公開できず謝りたくなるくらい良いツールになっている。
もちろん全てのクリエイターに適したものではないのかもしれないが、少なくとも学芸員や展示業者さんには、かなり使いやすいものになったのでは。
以下のリンクで、無料公開しているのでREADMEのとおりにダウンロードして使ってみて!
と、ここで終わっても良いのだけれど、、、
今回のスクリプトは、学芸員だから考えられた機能もあるので、こだわりポイントを書き残しておこう。
こだわり① 学芸員目線で:自動化せず、あくまでも手入力。でも入力は爆速にした!
あえて完全自動化の検討はしなかった。
学芸員としては、自分で読みを確認しながら、確実に入力したいという考えがあったからだ。
自動化で一般的な読みに振ることができたとしても、結局細かく確認しなければならないし、また、展示資料や解説文では特殊な読みも多くある。
まずは自分で入力して、校正として確認するくらいがちょうど良い。
だからこそ、入力のしやすさにはかなりこだわった。

Tabで次の漢字、shift+Tabで前の漢字に進みます。漢字にカーソルを合わせたり、漢字を探したりする必要がない!
これが、とっっっても便利!スムーズに入力できます。
こだわり② ルビ振り漢字の選定に便利:小学校◯年生で習っていない漢字をピックアップ表示
展示パネルでは、総ルビではなく、部分的にルビを振る場合が多くある。
その際に、小学生(あるいは小学◯年生)では習わない漢字などが、基準として設けられることが多いだろう。
その際、僕はいつも以下のサイトで、文章を投げ込んで確認していた。
このサイトには大変助けられたが、このサイトを表示しながらイラレでルビの箇所を照らし合わせる、というのも非常に面倒だった。
そこで、小学生各学年までで"習わない"漢字をハイライトできる機能を考えた。

もう調べる必要がない!こんなにありがたいことはないよね。
もちろん、Tabでの移動は、全ての漢字が対象なので、ハイライトされた漢字を含む熟語なども、問題なく入力可能である。
こだわり③ 施設に合わせて:初期設定を自由に変えたい!
ルビサイズや、配置位置を、親文字(ルビが振られる文字)の文字サイズに対する比率で調整している。それぞれ40%、3%をデフォルトとした。
また、上記小学◯年生での未習漢字ハイライトは、小学4年生までで未習をデフォルトとしている。
これらは、僕の使い勝手に合わせて設定しているもので、人によっては変えたい人もいるだろう。
そこで、READMEにおいて、スクリプトのどこをどのように変更したら良いか、を分かりやすく表記している。

ぜひ、お好みの設定で使ってほしい。
つくった経緯をあえて残そう
このスクリプトは、一から全部作ったのではなく、もともと僕が数年間使っていた、いなにわうどんさんによる以下のスクリプトを基につくったもの。
公開直後に知って、とてもお世話になっていたのだが、どうしても作業的には手がかかる部分が多かった。
このシステムを、もっと使いやすくスピーディーにしたいと常々思っていたところで、Claude Codeの登場である。
僕はずっとClaudeユーザーだったので、「ようやく自分でつくれる!」と前のめりになり、UIを一新し、上記のこだわり部分を盛り込んで、学芸員が使うなら、というツールに改変した。
その際、肩つきとか、展示パネルではあまり使わないルビの設定は除外した。
今後、要望があれば追加しても良いけれどね。
改めて、Illustratorでルビ振りをするのは大変な苦行で時間がかかる作業である。
パネル原稿の方に時間を使いたいのに、こんなしょうもない作業に時間がかかってしまっている学芸員たちに、どうか届いてほしい。
このツールの存在に気づいたら、どうかたくさん共有してください。
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