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Z9IIに備えて、Z9をどうしようか考えている人は多いのではないか──中古相場40万〜50万円の今、考えておきたいこと

Z9IIの登場を見越して、Z9の売り時を考え始めている人は少なくないはずだ。

新型が発表されれば旧型の中古価格は下がる。これまで多くのカメラで繰り返されてきた流れである。

ただし、Z9IIとZ9の関係については、単純に「新型が出たらZ9が暴落する」とは限らない。


Z9の買取価格はすでに31万円

2026年8月23日午前10時現在、マップカメラにおけるZ9のワンプライス買取価格は31万円である。状態による減額が発生しにくいワンプライス買取とはいえ、発売時に約62万8,650円で販売されていたことを考えると、すでに半額程度まで下がっている。マップカメラの買取価格

一方、中古販売価格はおおむね40万〜50万円台である。価格.comでは中古最安値が42万円前後、カメラのキタムラでは47万円台から販売されている。どこの中古店でも、複数の中古個体が流通しており、Z9が珍しい中古カメラではなくなったことが分かる。

新品はマップカメラやカメラのキタムラで約69万5,000円である。最安店では58万円台まで下がっているものの、大手販売店の新品価格と比べれば、中古Z9は約3〜4割安く買える状況である。


Z9は発売時から、とにかく売れた

Z9は2021年12月24日に発売された。

実勢価格で約63万円もするプロ向けフラッグシップ機だったにもかかわらず、予約開始直後から注文が殺到した。数カ月待ちは珍しくなく、一時は9カ月から1年待ちになる可能性まで報じられていた。

高価なカメラでありながら、それだけ多くの人が欲しがったのである。

初期受注が非常に多く、その後も長期間販売されてきた人気機種である。市場に存在する個体数も相当多いと考えるのが自然だ。

これは中古市場にとって重要な意味を持つ。

Z9IIが発表されれば、買い替えを考えるユーザーからZ9が一斉に下取りへ出される可能性がある。中古在庫が急増すれば、買取価格は現在の31万円からさらに下がるかもしれない。

人気機種の宿命である。


ただし、人気機種は中古でも売れやすい

流通量が多いことは、必ずしも値崩れだけを意味しない。

Z9を欲しい人も多いからである。

中古在庫が増えて価格が40万円を下回れば、「一度はZ9を使ってみたかった」という人が動き始める。Z8からZ9へ乗り換える人や、D5、D6などの一眼レフから移行する人も出てくるはずだ。

人気機種は中古供給が増えやすい一方で、中古需要も強い。

Z9II発売直後にZ9を売る人が増えるのと同時に、そのタイミングを待ってZ9を買う人も増える可能性がある。


そもそもZ9IIは本当に出るのか

2026年8月23日現在、ニコンからZ9IIについての正式発表はない。

海外ではさまざまな予想スペックが出ているものの、発売時期、価格、仕様のいずれも噂の段階である。

近年は半導体、メモリー、原材料、人件費、物流費などが上昇している。ニコン自身も原材料費などの高騰を理由に、2023年にZ9のニコンダイレクト価格を69万8,500円から77万2,200円へ改定している。

そのため、Z9IIを発売できたとしても、現行Z9と同じような価格に収めるのは難しい可能性がある。

「部品価格が上がりすぎて簡単には量産できないのではないか」という見方もある。Z9IIが100万円を超えるという話も、現時点では仮定にすぎない。


Z9IIが100万円なら、中古Z9は安く見える

仮にZ9IIが100万円を超える価格で登場したらどうなるだろうか。

40万円台の中古Z9が、一気に割安に見えてくる。

Z9は約4571万画素の積層型センサー、20コマ/秒のRAW連写、強力な被写体認識、8K動画、縦位置グリップ一体型ボディを備えている。発売から年数が経過しても、性能不足を感じる場面は限られている。

しかも、撮影に使うメカニカルシャッターを搭載していない。一般的なカメラのように、撮影枚数の増加によってシャッター幕が消耗する心配がない。

もちろん、ボタン、端子、バッテリー、手ブレ補正機構、センサーシールドなどは経年劣化する。メカシャッターレスだから永久に壊れないわけではない。

それでも状態の良い個体を選べば、長期間使える可能性が高いカメラである。


売るなら発表前、迷っているなら待つ

Z9IIへの買い替えをすでに決めているなら、正式発表前にZ9を売る考え方には合理性がある。

発表後に中古在庫が増えれば、買取価格が数万円単位で下がる可能性があるからだ。

一方、Z9IIの価格や性能を確認してから決めたい人は、急いで売る必要はない。発表を待つ間に買取価格が下がったとしても、それは確かな情報を得てから判断するための費用とも考えられる。

最も避けたいのは、値下がりへの恐怖だけでZ9を手放し、Z9IIが予想以上に高くて買えず、再び中古Z9を買い戻す展開である。


Z9IIの発売日は、中古Z9の買い時にもなる

Z9IIの登場は、Z9所有者にとって売り時を考える出来事である。

同時に、中古Z9を狙っている人にとっては、絶好の買い時になる可能性がある。

Z9IIの発表によって中古在庫が増えるのか。Z9IIが高すぎてZ9の需要が再評価されるのか。実際には、この二つの力が同時に働くことになる。

Z9IIが100万円、Z9が40万円という価格差になれば、Z9を選ぶ人は確実に存在する。

新型が出るから旧型が終わるのではない。

新型が高くなりすぎたとき、旧型の価値がもう一度見直されるのである。

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