中古カメラやレンズは「保険の強いゴールドカード」で買う──年会費を払う意味はここにある
クレジットカードを選ぶとき、多くの人がポイント還元率を比較する。
還元率が0.5%高い、特定の店でポイントが増える、年間利用額によってボーナスが付く。このような違いは数字で見えるため、カードを選ぶ基準になりやすい。
しかし、高額なカメラやレンズを購入する人は、還元率だけでカードを選ばないほうがよい。
ゴールドカードにする本当の意味は、付帯保険にあるからだ。
50万円のカメラでもポイント差は2,500円
たとえば、50万円のカメラを購入するとする。
還元率が0.5%違っても、獲得できるポイントの差は2,500円である。決して小さな金額ではないが、カメラを落としたときの修理代や、盗難に遭ったときの損失と比べればわずかである。
現在は、カメラボディだけで40万円、レンズだけで30万円を超えることも珍しくない。
フラッグシップ機に大口径レンズを装着すれば、持ち出している機材の総額が100万円を超えることもある。
数千円分のポイントを増やすことより、数十万円の損失に備えるほうが重要になる。
カメラ趣味とショッピング保険は相性がよい
カメラやレンズは、購入した後も常に壊れるリスクを抱えている。
机から落とす、移動中にぶつける、雨に濡らす、人混みで盗難に遭う。ライブ撮影や旅行、屋外ポートレートでは、高額な機材を自宅の外へ持ち出す機会も多い。
しかも、カメラは慎重に扱っていても、一瞬の不注意で大きな修理代が発生する。
そこで注目したいのが、ゴールドカードに付帯するショッピング保険である。
対象となるカードで商品を購入すると、購入後の一定期間、偶然の破損や盗難による損害を補償してもらえる場合がある。
ポイントは商品を安く買うためのものだが、付帯保険は買った商品を守るためのものだ。
高額商品を購入する人ほど、後者の価値が大きくなる。
メルカード ゴールドは年間最高300万円まで補償
具体例として分かりやすいのが、メルカード ゴールドだ。
メルカード ゴールドでは、ゴールドカードで購入した商品が壊れたり、盗難に遭ったりした場合、年間最高300万円まで補償すると案内されている。
特にカメラ好きにとって大きいのは、メルカリで購入した中古カメラや中古レンズも対象になる点である。
メルカリで中古機材を購入し、メルカード ゴールドで決済していた場合、購入日から60日以内に補償対象となる破損や盗難が発生すれば、自己負担3,000円で損害額が全額補償される。もちろん、年間最高300万円という上限の範囲内である。
これは、ポイント還元とは価値の桁が違う。
40万円の中古カメラを落とした場合
たとえば、メルカリで40万円の中古カメラを購入し、メルカード ゴールドで決済したとする。
購入から20日後、撮影中に誤ってカメラを落として壊してしまった。これが補償対象となる事故なら、自己負担は3,000円で済む。
30万円で購入した中古レンズが、購入から45日後に盗難に遭った場合も同様である。補償条件を満たせば、大部分の損失をカード付帯保険でカバーできる。
仮に還元率が1%だったとしても、40万円の購入で獲得できるポイントは4,000円である。
一方、付帯保険は数十万円の損失を補ってくれる可能性がある。
還元率だけを見てカードを選ぶことが、必ずしも合理的とは限らないのだ。
中古機材を守れる意味は大きい
カメラ趣味では、新品だけでなく中古品を購入する機会も多い。
中古カメラや中古レンズは、新品より安く買える反面、メーカー保証が終了していたり、保証期間が短かったりすることもある。
特にフラッグシップ機や大口径レンズは、中古でも数十万円になる。
メルカリで購入した中古機材をメルカード ゴールドで決済し、購入後60日間の補償を付けられるなら、購入直後の不安を大きく減らせる。
中古だから保険を諦めるのではない。中古機材を買うからこそ、決済に使うカードを意識する意味がある。
メーカー保証とは守備範囲が違う
カメラやレンズには、メーカー保証や販売店独自の保証が付くことがある。
ただし、メーカー保証は通常使用による自然故障が中心である。落下や衝撃、盗難まで保証されるとは限らない。
一方、カードのショッピング保険は、突然の事故による破損や盗難を補償するものが中心である。
それぞれ役割が異なる。
メーカー保証は自然故障への備え
販売店の延長保証は保証期間終了後の故障への備え
カード付帯保険は購入後の破損や盗難への備え
高額な撮影機材では、複数の保証や保険を組み合わせて考えることが重要である。
「壊れた」と「故障した」は同じではない
注意したいのは、カメラが動かなくなれば何でも補償されるわけではないことだ。
撮影中に落として壊した場合と、使っているうちにAFが動かなくなった場合では、損害の原因が違う。
盗難と置き忘れも同じではない。
一般的に、経年劣化、自然故障、購入前から存在していた不具合、外装の小さな傷、置き忘れなどは、破損・盗難補償とは別に判断される。
重要なのは、「壊れた」という結果ではなく、なぜ壊れたのかである。
事故が発生した場合は、自分で補償対象外だと判断せず、まずカード会社や保険窓口に問い合わせたい。
年間最高300万円の意味も確認する
「年間最高300万円」という表示は、300万円までの商品なら無条件ですべて補償されるという意味ではない。
年間限度額、1事故あたりの自己負担額、補償期間、対象となる事故、必要書類などの条件がある。
メルカード ゴールドの場合も、次の点を理解しておきたい。
メルカード ゴールドで決済していること
購入日から60日以内であること
補償対象となる破損または盗難であること
自己負担額が1事故につき3,000円であること
補償は年間最高300万円の範囲であること
申請に必要な購入記録や書類を用意すること
保険内容は改定される可能性もあるため、実際に購入する前には最新の規約を確認したい。
購入記録とシリアル番号を残しておく
付帯保険を利用する可能性を考えるなら、購入後の記録も残しておきたい。
カメラやレンズを購入したら、次の情報を保存しておくと安心である。
購入ページや取引画面
メルカード ゴールドの利用明細
商品が届いた直後の写真
カメラやレンズのシリアル番号
出品時に掲載されていた商品説明
修理店やメーカーから発行された見積書
盗難の場合は、警察への届け出や受理番号が必要になる可能性もある。
保険は「入っていること」だけでなく、「購入と損害を証明できること」も重要である。
購入から60日を過ぎた後は別の備えが必要
メルカード ゴールドの補償は、購入日から60日間である。
購入直後のリスクには強いが、カメラを所有している限り補償が続くわけではない。
60日を過ぎた後も高額機材を頻繁に持ち出すなら、専用の動産保険や携行品保険、販売店の長期保証なども検討対象になる。
カード付帯保険は、カメラ保険の完全な代わりではない。購入直後の危険な期間を守る保険として考えると分かりやすい。
ゴールドという色ではなく保険の中身で選ぶ
すべてのゴールドカードに、同じようなショッピング保険が付いているわけではない。
旅行保険は手厚くても、購入商品の補償が弱いカードもある。ゴールドカードという名称だけで安心せず、実際の補償内容を見る必要がある。
日常の少額決済には還元率の高いカードを使い、高額なカメラやレンズを買うときは付帯保険の強いゴールドカードを使う。
このように、購入する商品によってカードを使い分ける方法もある。
ゴールドカードは、見栄やステータスのためだけに持つものではない。
高額な商品を購入した直後のリスクを、カード付帯保険に移すための道具でもある。
メルカリで40万円の中古カメラや30万円の中古レンズを購入し、それを購入後60日間、自己負担3,000円で守れる可能性がある。
カメラ好きにとって、数千円分のポイントより大きな価値になる。
ゴールドカードにする意味は、まさにここにある。
(この記事には、アフィリエイトリンクが含まれます。)
いいなと思ったら応援しよう!
もし記事を気に入っていただけたら、チップをいただけると嬉しいです。より良い記事がかけることに投資させていただきます。