保護フィルターこそ中古が狙い目かもしれない
保護フィルターの中古品には、あまり手を出したくないというイメージがあった。
レンズの最前面で雨やホコリ、指紋などを受け止めてきたものだ。細かな拭き傷やコーティングの劣化があるかもしれない。新品を買ったほうが安心だと思うのは自然である。
しかし、メルカリなどを見ていると、KenkoのZXIIやMARUMIのEXUSといった上位クラスの保護フィルターが、格安で出品されていることがある。
この価格なら、節約の意味も込めて少しチャレンジしてみる価値がある。
新品では高価なフィルターが安く出てくる
KenkoのZXIIプロテクターは、面反射0.1%の低反射性能や高い平面性を特徴とする上位モデルである。
MARUMIのEXUS Lens Protect Mark IIも、片面反射率0.2%に加え、帯電防止、撥水、防汚コーティングを備えている。
どちらも、とりあえずレンズの前にガラスを一枚置くだけの安価な保護フィルターではない。画質への影響をできるだけ抑えながらレンズを守るための、ハイグレードな製品である。
それが中古になると、驚くほど安く出品されることがある。
レンズを売ると、フィルターだけが余る
保護フィルターが安く出てくる理由の一つは、レンズを売却したあとに使い道がなくなるからだろう。
フリマでレンズを売る場合は、保護フィルターを付けたまま「おまけ」として出品できる。しかし、中古カメラ店へレンズを売却する場合、保護フィルターを外して手元に残す人もいる。
たとえば67mm径のレンズをすべて手放してしまえば、67mmの保護フィルターだけが余る。次に買ったレンズが72mmや77mmなら、そのまま使い回すこともできない。
保護フィルターは新品価格がそれなりに高くても、単体では売りにくい。持っていても使わないため、「誰かに使ってもらえればよい」と安く出品する人がいるのだと思う。
中古保護フィルターには、性能が悪いから安いのではなく、単に持ち主にとって不要になっただけのものが混ざっている。
狙うなら安価な製品より上位モデル
中古で保護フィルターを買うなら、もともと安価な製品よりも、ZXIIやEXUSなどの上位モデルを狙いたい。
新品で2000円程度のフィルターが中古で1000円になっていても、節約できる金額は大きくない。それなら新品を買ったほうが安心である。
一方、新品では気軽に何枚も買いにくい上位フィルターが1000円前後まで下がっているなら、中古を選ぶ意味が出てくる。
特に複数の単焦点レンズを所有していると、すべてに高級フィルターを付けるだけでかなりの出費になる。中古をうまく使えば、フィルター代を抑えながらレンズごとに常設できる。
購入前に確認したいポイント
もちろん、中古なら何でもよいわけではない。
購入前には、少なくとも次の点を確認したい。
ガラス面に目立つ傷や拭き傷がないか
コーティングの剥がれやムラがないか
カビや曇りがないか
フィルター枠が変形していないか
ネジ山が潰れていないか
必要なフィルター径と一致しているか
正面から撮った写真だけでは、細かな傷が分かりにくい。斜めから光を当てた写真が掲載されている出品のほうが判断しやすい。
「使用に伴う傷があります」と書かれているものより、「レンズ購入時に付けたが、ほとんど使わなかった」「レンズ売却後に余った」と説明されているものを優先したい。
届いたら逆光で試してみる
中古フィルターが届いたら、ガラス面を斜めから確認し、問題がなければ実際に撮影してみる。
特に確認したいのは逆光や夜景である。コーティングが傷んでいると、強い光源を入れたときにゴーストやフレアが増える可能性がある。
フィルターを付けた状態と外した状態で同じ場面を撮り、大きな違いがなければ通常撮影では十分使えるはずだ。
1000円程度で購入できたなら、多少の手間をかけて確認しても損は小さい。
中古フィルターは「状態がよければ当たり」である
保護フィルターは消耗品のように見えるが、丁寧に使われたものなら簡単に性能が失われるわけではない。
中古というだけで避けていたが、実際にはレンズを売却したあとに余ってしまっただけの良品もある。とりわけZXIIやEXUSのような上位モデルが安く出ている場合は、試してみる価値がある。
新品でそろえると意外に大きな出費になる保護フィルターだからこそ、中古をうまく活用する。
少しだけチャレンジしてみると、1000円で手に入れたフィルターが、そのまま長く使える一枚になるかもしれない。
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