生きているからこそ伝えられること。
ほんの少し前までは、
「もうガンの人でいたくない」と思っていた。
でも今では、
すっかりへっちゃらになった。
今日、はじめましての方とお話をして、
「ガンのこと」は話さなかった。
でも、だからといって
「隠そう」とか「言いたくない」って感じはなかった。
言う必要がなければ言わないし、
言った方がいいタイミングでは、話す。
ガンというものが、
自分の中で「血液型」くらいの扱いになった気がする。
こうして、自分の中で何かが変わっていくことも、
「生きている」ということなのかもしれない。
秋が好きなのに、
秋の気配に寂しくなったりすることも。
全部、全部。
最近は、
AIの進化の速さに驚くことが増えた。
AIは眠らなくても動ける。
私には難しいことも、
さらっとこなしてしまう。
でも、AIには「ステージ4のガン」は経験できない。
「余命」とか「生存率」って言葉に怯えることも、
真っ赤な抗がん剤にビビることもできない。
メンタルを崩すこともなければ、
そこから立ち上がる過程すら必要ない。
そう考えると、
私は毎日、
「人間にしかできない経験」を重ねているのだと思う。
何時間もぶっ通しで動けないし、
ときどきぶっ倒れるし、
記憶力も本当にたかが知れている。
けれど、
私は生きてきたことを言葉にできる。
生きてきた私にしか書けないことがある。
「ちゃんと」は、AIに任せよう。
「ちゃんと」は、もうバイバイ。
私は、私のできることをする。
ガンの自分が嫌だった5か月前。
きっと、この心の変化も
人間にしかできない感覚なのだと思う。
そう考えると、
今日も明日も言葉にして残しておきたい。
2026年。
今の自分にしか書けない本ができました。
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