シャワーを浴びると不安が消える?―「感覚を感じる」ことについて
本noteの要約
感覚に意識を向けることで、不安やグルグル思考がふっと和らぐことがあるー私自身、布団の柔らかさや、シャワーの水が皮膚に当たる感覚に意識を向けることで、考え事から離れられることに気づきました。
現代社会では、SNSやショート動画など、直接的な感覚体験を伴わない情報に触れる時間が増えています。その一方で、日常の感覚に意識を向ける機会が減っているのではないでしょうか。
もし「感覚体験への注意の不足・偏り」がメンタル不調と関係しているとしたら――。感覚体験を日常生活の中で増やすことで、不安やストレスなどが軽減されるのか、もっと研究されてほしいと考えています。
不安やストレスを軽減する方法は?
私は10代の頃から過敏性腸症候群(IBS)に悩んでおり、突然訪れるお腹の症状と闘いながら育児・仕事の両立をしております。
私の場合、1つのことに対してすごく考えすぎてしまう、グルグル思考してしまう、不安になるという性格があり、これがIBSの症状にも影響しているのではないかと考えています。
不安やストレスを軽減する方法としてよく挙げられるのがマインドフルネスですよね。例えば1日5分程度、呼吸に意識を向け、浮かんでくる考えに気づきながら、再び呼吸に注意を戻す。私もよく実践していて、リラックス効果があることも実感しています。一方で、個人的には、これだけで日常的な不安やグルグル思考とうまく付き合えるのだろうか?と疑問に思うことがあります。
また、マインドフルネスは1日の中で瞑想の時間を取らないといけないですよね。メンタル不調があり毎日辛い気持ちがある方は、毎日継続することは簡単ではないと思います。もっと簡単な方法があればいいのではと思いました。
布団の柔らかさを感じるとグルグル思考が消えた
そんなとき、Jill Bolte Taylor博士の動画を見ました。Taylor博士は、脳卒中を経験した神経解剖学者で、左脳・右脳を「4つのキャラクター」として説明しています。
その話の中で私が特に印象に残ったのは、「今この瞬間にある感覚や体験に意識を向ける」という考え方です。そこで、子どもの柔らかい手を感じたり、布団の柔らかさを感じたりしてみたところ、急に頭の中の考え事が静かになりグルグル思考が消えました。
私は「感覚を感じることそのものが、不安を和らげるのではないか?」と考えました。
「動的瞑想」とも少し違う
動的瞑想とは、「身体を動かしながら、その動きや身体感覚、呼吸などに注意を向ける瞑想法ですが、私が行ったのは、もっと肩の力を抜いたものです。
そもそも「瞑想しよう」と思わなくてもいい。
シャワーを浴びているなら、シャワーの水を感じる。ご飯を食べているなら、味や食感を感じる。布団に入ったら、布団の柔らかさを感じる。散歩をしているなら、足裏や風を感じる。すでにそこにある感覚を、スマホや考え事など別の情報で上書きせず、そのまま経験する。
私は、これを「感覚体験」と勝手に呼びたいと思います。(笑)
日常生活を変える必要はなく、今ある日常生活の中で時々「今この瞬間の感覚をそのまま感じる」というだけです。別途瞑想時間を取る必要もなく、とても簡単だと思います。
注意点としては、お腹が痛い、背中が痛いなど自分の身体症状を観察するというのとは違います。
あくまでも、「今この瞬間に外界から入ってくる感覚を受け取り、感じる」ということです。
私たちは「感じる時間」を失っている?
現代社会では、SNS、ショート動画、動画配信サービスなど、次々と新しい情報に注意を向ける時間が増えています。一方で、食事をしながらスマホを見る、歩きながら動画を見るなど、目の前にある感覚に注意を向ける機会は減っているのではないでしょうか。
昔の生活には、土に触れる、植物を収穫する、裸足で地面を歩くなど、現代の日常生活ではあまり経験しなくなった感覚的な活動もありました。もちろん、昔の生活が現代より優れていたという話ではありません。ただ、私たちの日常における感覚体験のあり方は、大きく変化しているのではないかと思います。
このような「感覚刺激の偏り」が、現代のメンタル不調と何らかの関係を持っているのではないか?と私は仮説を立てています。
現状の研究について
これらについて、どこまで科学的に分かっているのか?調べてみると「感覚と感情の関係」については、すでに研究されています。
一方で、私が考えている「日常生活の中で感覚体験に注意を向ける時間を増やすこと」や、「感覚体験の不足・偏りとメンタル不調との関係」については、まだ分からないことも多くあります。
このあたりは少し長くなりそうなので、別のnoteで現在どこまで研究されているのか整理してみたいと思います。
最後に
「感覚体験」はとても簡単にできるので、不安やグルグル思考、考えすぎの癖がある方は一度試してみてほしいです。
私が調べた限りでは、「日常の感覚体験を増やす」という形で、この考え方が一つの方法として体系的に整理されているものは見つけられませんでした。そこで、自分なりの仮説としてnoteにまとめてみました。
効果があった、なかったなど、感想をコメントなどで教えてもらえるとうれしいです。
読んでいただきありがとうございました。
