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自分が感じた味が、自分にとっての正解

あなたは、食べ物の口コミを見て、「こんなに評価が低いなら、やめておこうかな」と思ったことはありませんか。

私は、以前はそういうこともありました。

でも、味わって食べるようになってから、「味の感じ方には正解がない」ということを強く実感するようになりました。


同じものを食べても、味の感じ方は人によって違うことがあります。

味は、その食材に含まれる成分だけで決まるものではありません。
食べる人の味覚センサーの違い、
これまで食べてきたものや育ってきた環境、
生きてきた経験なども大きく影響します。

つまり、味の感じ方は人それぞれ。
そこには、その人ならではの個性が表れるのです。


だから私は、食エッセイを読むのが好きです。
「この人は、この味をこんなふうに感じるのか」ということを知るのが、とても面白いからです。

例えば、漫画家でありエッセイストでもある、私の大好きな東海林さだおさん。
著書『あれも食いたいこれも食いたい』では、「みょうが」の味をこんなふうに表現しています。

・もどかしい匂い
・じれったい苦味
・はがゆい味わい

この表現を初めて読んだとき、「なるほど、そんなふうに感じるのか」と新鮮な驚きがありました。
一方、私が「みょうが」を食べて感じるのは、

・さわやかでスパイシーな匂い
・ほのかな苦味
・さっぱりした後味

気の利いた表現ではありませんが、これが私が素直に感じた味です。
比べてみると、ずいぶん印象が違いますよね。

ちなみに、東海林さだおさんも私も、どちらも「みょうが」が好きなんです。
好きな人同士でさえ、これだけ感じ方に違いが出る。
そう考えると、「味の感じ方は人それぞれ」ということがよくわかります。


だから私は、人の味の評価にあまり左右されません。
食べログの点数や口コミも、ほとんど気にしません。
実際、評価があまり高くなくても、私には「おいしい」と感じるお店が少なくないからです。

その代わりに、気にしているのは料理の写真です。
写真を見て、「これを食べてみたい」と思うかどうか。
私にとっては、その直感のほうがずっと大切です。

そして同じ理由で、私は人の味の感じ方を批判しないようにしています。
「これを食べて、そう感じるのか」と驚くことはあります。
でも、それを「違う」とか「おかしい」とは思いません。

むしろ、その人の感じ方を頭の中でトレースしてみます。
そうすると、自分一人では気づかなかった新たな発見に出合うことも少なくありません。
だから私は、人の味の感じ方を否定するのではなく、自分の感じ方の幅を広げるきっかけとして楽しんでいます。


味の感じ方に正解はありません。
自分が感じたことが、自分にとっての正解です。

だから私は、人の評価よりも、自分が感じたことを大切にしたいと思っています。
誰かの評価に合わせる必要もありませんし、自分の感じ方を否定する必要もありません。

これからも私は、自分なりの感じ方を大切にしながら、いろいろな料理を味わっていきたいと思います。

あなたもぜひ、自分の感じ方に自信をもって、思いっきり味わってみてください。

きっと、「おいしい」が、今まで以上に楽しく、奥深いものになります。

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