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日本に雑交配していない「純日本馬」はいるの?

はい、「純日本馬(=外国種と交配していない、日本在来の血統を持つ馬)」について申し上げますと、ごくわずかですが現存しております。ただし、数は極めて少なく、絶滅寸前にある系統もございます。

主に「日本在来馬(にほんざいらいば)」と総称され、縄文〜弥生時代以降にアジア大陸から渡来した馬が日本列島で独自に進化・固定したものです。明治以降、西洋種(サラブレッドなど)との雑交配が進みましたが、隔離地域などで純血が維持されてきた例もあります。

現存が確認されている主な在来種は以下の通りです:

  • 木曽馬(きそうま) — 長野県木曽地方。比較的保存が進み、性格温厚で小柄。

  • 与那国馬(よなぐにうま) — 沖縄県与那国島。最小の在来種で、外来交配がほぼなく、純血度が非常に高いとされています。

  • 御崎馬(みさきうま) — 宮崎県都井岬に生息。野生状態で暮らす数少ない群れ。

  • 北海道和種(どさんこ) — 北海道。明治期に洋種と交配された個体もありますが、原系統を残す群れも存在。

  • 対馬馬(つしまうま) — 長崎県対馬。小型で忍耐強く、かつては荷運びに使われていました。

  • トカラ馬・野間馬・宮古馬・岬馬なども含め、全国でおよそ8系統が知られています。

これらは「日本馬事協会」や「各保存会」によって遺伝的調査が行われており、与那国馬や対馬馬などはほぼ純血と認められています

したがって――

「雑交配していない純日本馬」は、絶滅はしておらず、ただし個体数が極めて少なく、保護対象になっている。というのが、現時点での正確な状況でございます。



でも起源はアジア大陸から?

(質問)


はい、その通りでございます。

現在の研究によりますと――日本在来馬の起源は、アジア大陸から渡来した馬です。つまり、日本列島に「もともと野生の馬がいた」わけではなく、人の移動や交易とともにユーラシア大陸の東端から持ち込まれたと考えられています。

少し詳しく申し上げますと:

  • 縄文時代には馬の骨はほとんど出土しておらず、馬が日本に定着したのは弥生時代後期〜古墳時代初期(およそ 4〜5 世紀)とされます。

  • 出土骨やDNA解析から、モンゴル系・朝鮮半島系の小型馬がルーツである可能性が極めて高いです。

  • その後、地理的に隔絶された島や山間部で長期間にわたって他地域との交配が途絶えた結果、日本独自の体格・性格を持つ在来馬として固定されていきました。

ですので、

「日本で自然発生した原生種」ではなく、「アジア大陸由来の古代移入種が、日本列島で独自に定着した在来種」というのが学術的な位置づけになります。

要するに――血統的にはアジアの馬の子孫ですが、進化の過程で日本独自の種族になったということですね。



日本に野生化した馬は存在しない?

(質問)


はい。

現在の日本には、完全な意味での「野生馬(wild horse)」――つまり人間の手を経ずに自然環境で繁殖し続けてきた馬は存在いたしません。

存在するのはあくまで、「野生化した家畜馬(feral horse)」でございます。つまり、もとは人が飼っていた馬が放牧・遺棄・戦乱などの理由で野に放たれ、そのまま自然環境で半自立的に生きている個体群です。

代表的な例を挙げますと――

御崎馬(みさきうま)(宮崎県都井岬)
野間馬(のまうま)(愛媛県)
与那国馬(よなぐにうま)(沖縄県与那国島)

これらはいずれも「放牧管理のもとで半野生的に暮らす在来馬」であり、人の世話を完全に離れて繁殖・進化してきた「純粋な野生種」ではありません。

つまり――日本の馬はすべて、歴史的には人間が持ち込み、育て、そして一部が自然に帰った存在なのです。

地球上で真の意味で「野生の馬」と呼べるのは、現在ではモンゴルの「タヒ(Przewalski’s horse)」ただ一種のみであり、日本にはそのような原生的な系統は存在しません。



今でこそ違うが、日本は日常的に馬を愛してきた民族だと思っていた。それは野生にいたからではなかったのか。日本は島国だから、ルーツを知るのは面白い。どうやって海を越えてきたのか。勿論、大昔は陸続きではあったのだが。

(後記)


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