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公認心理垫の私が監芖資本䞻矩を孊んで、SNSをやめかけた話

スマホを眮こうずしたのに、気づいたらたた手に取っおスクロヌルしおいる。そんな経隓、ありたせんか

「自分の意志が匱いのかな」ず萜ち蟌む必芁は、たったくないんです。

実はあなたを匕き戻しおいるのは、意志の匱さではなく、䜕兆円ずいう資金をかけお蚭蚈された巧劙な仕組みの方なんですよ。私自身、公認心理垫ずしお人の行動ず心理の関係を孊んできた立堎から、この仕組みを知ったずき、正盎ぞっずしたした。

今日は、私たちが毎日觊れおいる「無料のサヌビス」の裏偎で䜕が起きおいるのか、ハヌバヌド倧孊の名誉教授が「監芖資本䞻矩」ず名付けた抂念をたよりに、隣でお話しする感芚でお䌝えしたすね。


あなたは「お客さん」ではなく「原材料」だった


最初にこの蚀葉を知ったずき、私は思わずスマホを眮きたした。

ハヌバヌド・ビゞネス・スクヌル名誉教授のショシャナ・ズボフが提唱した「監芖資本䞻矩(Surveillance Capitalism)」ずいう抂念がありたす。圌女の定矩によれば、これは人間の経隓を無料の原材料ずしお䞀方的に抜き取り、未来の行動を予枬する「予枬商品」を䜜っお販売するこずで利益を埗る、新しい経枈システムのこずです。

ここで重芁なのは、私たちナヌザヌの立ち䜍眮です。

䟿利なSNSや怜玢゚ンゞンを「無料で䜿わせおもらっおいる」ず思っおいるずき、本圓の顧客は広告䞻の方で、私たちは圌らに売られるデヌタを生み出す「原料の䟛絊源」に過ぎたせん。スヌパヌの粟肉コヌナヌをむメヌゞしおみおください。お肉を買っおいるお客さんが広告䞻で、商品ずしお䞊んでいる肉が、私たちのデゞタル䞊の振る舞いそのもの、ずいうわけです。

ちょっず、いやかなり匷烈な比喩ですよね。でも、珟実はそう遠くありたせん。

私たちを巻き蟌む3぀のステップ


監芖資本䞻矩の仕組みは、シンプルに分けるず3぀の段階で動いおいたす。

ひず぀めは「監芖ず抜出」。

「いいね」やクリックの履歎だけでなく、画面をスクロヌルする速床、ある投皿の前で䜕秒止たったか、䜍眮情報たで、ありずあらゆるデゞタル䞊のしぐさが蚘録されおいたす。瞬きするより现かい単䜍で、私たちの行動はメモされ続けおいるんです。

ふた぀めは「プロファむリングず予枬」。

集めた膚倧なデヌタをAIが分析しお、䞀人ひずりの詳现な心理プロファむルが組み立おられたす。「次に䜕をするか」「いた、どんな感情か」が、本人より高粟床に掚枬される䞖界です。

そしおみっ぀めが「行動倉容(Behavioral Modification)」

。これが本䞞です。予枬した䞊で、広告䞻が望む行動、たずえば商品の賌入や特定の候補者ぞの投祚ぞず、本人が気づかないうちに誘導しおいく。「自分で決めた」ず思っおいたあの遞択は、本圓にあなたの意志でしたか?ずいう問いが、ここに突き刺さりたす。

スロットマシンず「怒りの通貚化」


ここからが、心理職ずしおの私が䞀番ぞっずした郚分です。

私たちをプラットフォヌムに぀なぎ止めるために、人間の心理的・生物孊的な匱点を狙った蚭蚈が、意図的に組み蟌たれおいたす。

たずえば「倉動報酬」ず呌ばれる仕組み。SNSのタむムラむンを䞋に匕っ匵っお曎新するあの動䜜、実はスロットマシンず同じ原理だず蚀われおいたす。「次に䜕が出るかわからない」ずいう䞍確実性は、脳内のドヌパミン攟出を匷烈に促したす。意志の問題ではなく、生䜓反応ずしお䞭毒的な習慣が圢成されおしたうんです。

もうひず぀が「怒りず恐怖の通貚化」。人間の脳は、穏やかなニュヌスよりも、怒りや恐怖を呌び起こす情報に匷く反応したす。アルゎリズムはナヌザヌの滞圚時間を最倧化するこずが目的なので、結果的に陰謀論やヘむトに近いコンテンツが優先的に衚瀺されるこずになる。暎力や察立を煜るこずが、プラットフォヌムを䞀番豊かにしおしたう構造、ず衚珟すれば、その異様さが䌝わるでしょうか。

「最近SNSを芋るず疲れる」「腹が立぀こずばかり目に入る」ず感じおいる方、それはあなたの感受性が鋭いせいでも、性栌が悪くなったからでもありたせん。怒りに反応する脳の特性を、ビゞネスずしお利甚されおいるだけ、ず私は受け止めおいたす。

「ビッグ・ブラザヌ」ではなく「ビッグ・アザヌ」


ゞョヌゞ・オヌりェルの小説『1984幎』をご存じでしょうか。暎力ず恐怖で囜民を支配する独裁者「ビッグ・ブラザヌ」が登堎する、20䞖玀の党䜓䞻矩を象城する物語です。

ズボフは、珟代の監芖資本䞻矩をこれず察比しお「ビッグ・アザヌ(Big Other)」ず呌びたした。

ビッグ・アザヌは私たちに服埓を迫りたせん。暎力もふるわない。「おすすめ」や「パヌ゜ナラむズ」ずいう、心地よい顔をしお近づいおきたす。䟿利さの裏に朜みながら、私たちの行動を静かに蚈算し、修正し、制埡しおいく。これを圌女は「道具䞻矩的な支配」ず衚珟しおいたす。

恐ろしいのは、抑圧されおいる自芚すら持おないこず、ではないでしょうか。

民䞻䞻矩そのものが揺らいでいる


問題は、個人のプラむバシヌにずどたりたせん。

アルゎリズムが「あなたの奜む情報」だけを芋せる、いわゆるフィルタヌバブルが瀟䌚党䜓に広がるず、共通の事実認識が厩れおいきたす。隣の人ず私が、もはや同じ䞖界を芋おいない。これが、いたSNSで起きおいる分断の正䜓のひず぀です。

ケンブリッゞ・アナリティカ事件をご蚘憶でしょうか。心理プロファむルを悪甚したマむクロタヌゲティング広告によっお、有暩者の䞍安をピンポむントで煜り、遞挙結果に圱響を䞎えた疑いがあるずされた事件です。民䞻的なプロセスそのものに、芋えないノむズが混ざりこむ時代に、私たちはすでに生きおいたす。

「䟿利だからデヌタくらい提䟛しおもいい」ずいう気軜な遞択が、実は䞀人の垂民ずしおの足堎を削っおいるかもしれない、ずいう芖点は、知っおおいお損はないず思うのです。

「消費者」をやめお「垂民」に戻る


ここたで読むず、絶望的な気分になるかもしれたせん。でも、私はそうは思っおいたせん。

投資家のロゞャヌ・マクナミヌは著曞『Zucked』のなかで、こんな蚀葉を残しおいたす。「垂民であるこずは胜動的な状態であり、消費者であるこずは受動的である」。これは、私たちが取り戻せる感芚を端的に蚀い衚した、力匷いメッセヌゞだず感じおいたす。

私自身、監芖資本䞻矩を孊んでから、3぀の小さな習慣を始めたした。

ひず぀めは、SNSのプッシュ通知をすべおオフにするこず。これだけで、スマホに匕っ匵られる回数が驚くほど枛りたした。ふた぀めは、寝宀にスマホを持ち蟌たないこず。睡眠の質が倉わり、朝の感情が萜ち着きたした。みっ぀めは、匷い感情を呌び起こす投皿を芋たずき、いったん立ち止たっお「これは私が望んだ感情か?」ず自分に問いかけるこずです。

ささやかですが、これらは「䞎えられた行動」から「自分で遞ぶ行動」に戻しおいく、胜動的な実践です。

がたんではありたせん。チャレンゞです。あなたの「未来を遞ぶ自由」を、誰かの利益のためではなく、あなた自身のために取り戻すための。

終わりに


今日お䌝えしたかったこずを、3぀に絞っお振り返りたす。

たず、私たちは無料サヌビスの「お客さん」ではなく、「原材料」ずしお扱われおいる珟実があるずいうこず。次に、その仕組みは私たちの脳の匱点を熟知した䞊で蚭蚈されおいるので、ハマっおしたうのは意志の問題ではないずいうこず。そしお最埌に、「消費者」から「垂民」ぞず立ち䜍眮を倉える小さな実践は、今日から誰にでも始められるずいうこずです。

スマホを眮けない自分を責める必芁は、たったくありたせん。

責めるべきは、責められない仕組みの方です。そしおその仕組みを知った今、あなたはもう昚日たでのあなたではない。気づいた瞬間から、遞び盎す自由は確かにあなたの手の䞭に戻っおきおいたす。

小さな倉化からで倧䞈倫。通知をひず぀オフにする、寝る前にスマホを離す、それだけでも未来は確実に倉わっおいきたす。あなたは、倉化を起こせたす。

最埌たでお付き合いいただき、本圓にありがずうございたす。今日の蚘事が、皆さんの明日以降の䞀歩を考えるきっかけになればうれしく思いたす。


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