どうも、いまどきの嫁です。
どうも、いまどきの嫁です。
……と名乗ってみたものの。
改めてこの夏の自分の行動を書き出してみたら、
「私、結構ヤバい嫁なんちゃう?」
と、ちょっと怖くなってきた。
うちの義両親は、仏のような人たちだ。
いや、仏すぎる。
仏すぎて、腹黒い私はたまに、
「これ、裏ではめちゃくちゃ悪く言われてんちゃう?」
と疑ってしまうくらい、何も言わない。
そんな義両親に、今年初めて子どもたちを預けた。
これまでの夏休みは、夫婦二人でなんとか乗り切ってきたのだが、今年は長男が「海外に行ってみたい!」と言い出した。
その夢には応えてあげたい。
ただ、夫婦で夏季休暇を合わせて、家族でどこかへ行こうとなれば、夫婦交代で夏休みをとり、子ども達に保育園や学童を休ませてやる方法が取れなくなる。
でも、小学生になって初めての夏休みを、学童ばかりで過ごさせるのも、なんとなく申し訳ない。
そこで、初めて義両親に甘えることにした。
……これが思いのほか快適すぎた。
義実家に帰省したと思ったら、私は子どもたちを預けて新幹線に乗って出社。
出社の朝、朝食まで用意してもらって…
一応、「私、やりますよ」と言う。
でも、「いいよ、座ってて」と止められる。
結果、孫を置いて仕事へ行き、朝ごはんまで食べさせてもらう嫁。
シャインマスカットまで食べてきた。
……私、何しに義実家へ帰ってるんやろ。
孫を預けに?
朝ごはんを食べに?
シャインマスカットを食べに?
ただのお客様状態。
改めて書くと、なかなかの嫁である。
そんな私を見て、同じく帰省中の義兄のお嫁さんが、
「え、新幹線乗ってまで仕事へ行くの?」
と驚いた。
そりゃそうだと思う。
義兄のお嫁さんは専業主婦。
義兄も仕事が忙しい人なので、私と同じタイミングで義実家に嫁と子どもを残して新幹線で職場へ向かった。
でも、なんとなく義兄には、
「お仕事大変ね」 「忙しいから仕方ないね」
という空気がある。
さらに、義兄が義実家で昼寝していても、義姉は起こさない。
「せっかくのお休みだから寝かせてあげよう」
という優しさがある。
すごく素敵な夫婦の形だと思う。
一方、我が家には、
「仕事は仕事。家庭は家庭」という条例がある。
旦那が義実家で昼寝をしていても、息子たちが、
「公園行きたーい!」と言えば、
義両親の前だろうが、なんだろうが
「ほら、起きて。公園行くよ!」
と問答無用でパパを叩き起こす。
私からすると、
「仕事ばかりで家族との時間が犠牲になるなら、転職して? 私も稼ぐし」
なのである。
夫も父親。私も母親。
夫も働く。私も働く。
家族との時間も二人のもの。
そんな感覚で生きている。
そして、そんな私の母は、嫁姑関係で苦労した人だ。
だから今の私を見て、
「いいねぇ、今のお嫁ちゃんは気楽で」
と、ぼやく。
母からすると、今回も、
「そんな向こうさんに負担かけるなんてあかん!」
「うちに孫連れてきなさい!」
「オムコちゃんも!」
となる。
母の思いは「愛娘が非常識な嫁だと思われたら堪らない!」という感じだろう。
ありがたい。ものすごくありがたい。
でも私は思う。
なんで孫の世話までママ側が負担するの?である。
子どもは夫婦二人の子どもだ。
私の親だから私の親に頼む。
義両親だから義両親には頼みにくい。
そういうものでもないんじゃないかとも思う。
孫が来たら嬉しい。
しんどかったら断る。
それでいい。
そもそも、嫁が義実家に泊まりに行くほうが、義両親にとって負担なことだってある。
家を片付けて。
寝具を用意して。
食事を用意して。
嫁にも気を遣って。
それなら、
「孫だけ置いて、あなたは仕事へ行っておいで」
のほうが、義両親にとって気楽なのかもしれない。
実際、うちの義両親はそうしてくれる。
そして私は、ありがたく甘えている。
もちろん甘えっぱなしは申し訳ないので
誕生日には顔を出すし、母の日や父の日には贈り物をして感謝の気持ちを届ける。
でも、それを並べたところで、
「いや、もっと何かせなあかんのちゃう?」
とは思う。
だって、あまりにもお世話になっているから。
今回、子どもたちを見てもらったおかげで、昨日と一昨日はむちゃくちゃ仕事が捗った。
私にも夏休みができた。
飲み会にも行けた。
最高だった。
そして気付いてしまった。
「あれ? 普段の旦那ってこんな感じなのでは?」
飲みにも行ける。
自分の時間がある。
……改めて、ズルい。
そんな生活してる旦那を私は優しく受け入れられない(笑)
でも、何日か子どもたちと離れていると、やっぱり会いたくなる。
静かな家もいい。
仕事に集中できるのもいい。
飲みに行くのも楽しい。
自分の時間も楽しい。
でも、子どもたちがいる生活も好きなのだ。
自由って最高。
でも、ずっと自由だと、たぶん寂しい。
人間、欲張りである。
そして、こうやって改めて書いてみると、
「私、なかなかヤバい女だな」と思う。
今年初めて頼ったとはいえ、
孫を預けて仕事へ行って。
朝ごはんを作ってもらって。
シャインマスカットまで食べて。
旦那を昼寝から叩き起こして。
挙げ句の果てには、
「仕事ばかりなら転職して? 私も稼ぐし」
である。
文字にすると、なかなか強い。
義両親には本当に感謝している。
こんな私を「嫁だから」と扱うのではなく、
一人の大人として。
息子の妻として。
孫たちの母親として。
そのまま受け入れてくれる義両親には、本当に感謝だ。
こうして考えると、うちの義両親も「いまどきの姑」なのかもしれない。
嫁だからこうする。
姑だからこうする。
息子だから休ませる。
嫁だから気を遣う。
そういう「役割」よりも、
そのとき一番ラクな人がラクをして、
できる人ができることをして、
困ったときは誰かに頼る。
そんな家族になっている。
そして今日から私は夏休み。
昨日まで仕事へ行っていた私は、また新幹線に乗って義実家へ向かう。
旦那と息子たちも、義実家へ。
旦那はリモート勤務。
私は夏休み。
義両親は孫と過ごす。
……なんて自由な家族なんだ。
これが非常識なのか、いまどきなのか、私にはもうよく分からない。
ただ一つ分かるのは、
うちの義両親が仏すぎる、ということ。
そして私は今日も、ありがたくその仏に甘える。
きっと帰れば義母は「おかえり」と笑顔で迎えてくれる。
きっと義父は「お疲れさん」とビールを出してくれる。
良い家に嫁ぎました。
どうも、いまどきの嫁です。
