回転寿司|放課後ライティング俱楽部
「人生って、回転寿司みたいなものよね」
向かいに座った美咲が、マグロを口に運びながら言った。
「どういう意味」
「次々と機会は来るけど、取るタイミングを逃したら流れていくでしょ。そのくせ気づいたら同じようなものが何度も回ってくる」
「なるほど」
「でもよく見てみたら干からびた寿司かもしれない」
遊び人というわけではないのだが、美咲の恋愛は長続きしない。
美咲は続けた。
「かといって悪役令嬢の復讐劇じゃあるまいし、転生した先でやり直すわけにはいかないのよ」
私はうなづいた。
「偶然の出会い、思いがけない再会、喧嘩別れ。どこかで誰かがやってる事」
ため息をついた彼女の前をエビが流れていった。
「結局みんな同じレーンを回ってるってことね」
「そう。いわばジェネリック。
自分だけ、今回だけは特別だと思っているけど。」
美咲はまたボーイフレンドと別れたらしい。
私は黙ってイカを取った。
「ねぇ、今度、老舗の本格的な寿司屋さんに一緒に行かない?
合コンがあるんだ」
ヤスシさんの放課後ライティング俱楽部に参加します。
《今週の三題噺》
1.ジェネリック
2.令嬢の復讐劇
3.回転寿司
#木曜日は3ースデイ
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