【留学・9月編②】もう1人いた〜wake up〜
遡ること出発より1カ月と少し前
フィリピンでの無事を祈るため鹿島神宮へ行ってきた。
朝目覚めた瞬間「今日は鹿島神宮へ行こう」という気分だった。
午前7時過ぎに起床と決断、11時過ぎには鳥居の前に立っていた。
【その昔、防人(さきもり)に選ばれた人たちは鹿島神宮で旅の安全と無事に故郷へ帰れることを祈って出発しました。これが“鹿島立ち”の起源です。
鹿島市役所HPより】
酷暑の7月末だったが、高い木々が境内を取り囲むように生茂ってそれらが地面に影を落とし、とても涼しく神秘さも感じられた素敵な神社だった。
また、何とも説明がつかない不思議体験もあったのだが「これはきっと良い兆しのサイン」と解釈するようにした。
そしてですね、9月7日のバギオに話を戻します。
初日のマネージャー情報によると、日本人の新入生は私一人ということだったが、まさか「全校生徒」の中で一人ってことはないでしょう?
いや、「ほぼ」一人でした。
「ほぼ」の内訳としまして、女性の生徒がいたのだが彼女は翌週に帰国してしまった。
そしてもう一人、男子生徒がいるのだがマネージャー曰く「レアキャラ」というその男子は寮ではなく学校外のアパートから通っており、会うことがめったにないらしく、会えたら「レアですよ!」だった。
もうひとつ情報として彼は昼食を外でとった後、午後の授業までの間ビジネスラウンジで昼寝をしている、と。
「見つけたい…何としても」
そして、すぐ見つけた。
ある日の昼食後のビジネスラウンジにて、ソファに寝転がってスヤスヤ眠る可愛い男子。
私に何の躊躇もない。
「Wake up!起きて!」
「…(ぅわぁ)。あ、はい」
「見つけた!」
「あぁぁー」
後日談として「あの時はあやこさんに起こしてもらえて嬉しかったです。今まで誰も話しかけてこなかったから」と言ってくれる。
普通そうでしょうよ。
寝ている人を無理やり起こしてまで話しかける方がレアキャラ(=迷惑)ですよ。
あの時は怖い思いをさせてsorryな、寂しかったんだ。
それ以来、食堂で昼食を済ませるとビジネスラウンジへ行っては昼寝中の彼を起こしてお話をするという恒例(迷惑)行事を作った。
またアドミン(職員室みたいな)オフィスにもほぼ毎日顔を出した。
何せ9月の私のスケジュールは午前5コマみっちり!
英語に侵された私の脳みそは「へっぽこ英語でも構いやしない。午前のレッスン報告を英語でしたいんだ」という謎ルールを自分に課し毎日毎日アドミンオフィスに顔を出し続けた。
チンベル(正式名称・呼び出しベル/コールベル)を「チーン!」と鳴らしてスタッフを呼び出す。へっぽこ英語を繰り出す。
そしてマネージャーとの束の間の日本語お話しタイムも楽しむ。
これももうひとつの恒例行事だった。
食堂からオフィスへ向かってくる道中の私の声をキャッチしたスタッフ達が「あやこ is coming…」と誰からともなく囁き始めるのだ、と。マネージャーが教えてくれた。
さすがに毎日顔出すのは迷惑かな?と内向的な性格ゆえ自分に問うたこともある。答えは「まあ、いっか」だ。
ある日、とにかく眠くて昼食後オフィスに寄らず部屋へ昼寝に戻ったとき「あやこ今日は来ないのか?ってスタッフが言ってますよ」とマネージャーから連絡が着たときには驚いた。そして嬉しかった。
だから当然、昼寝を途中で切り上げてオフィスへ向かったものです。
そんな感じで初めこそ慣れない学校生活、授業でヒーヒー悶絶と撃沈を繰り返す日々の中でも日本人マネージャー、レアキャラ男子やアドミンスタッフ、クラスメート達と関係性を築いていき、少しずつ私の「居場所」を作っていった気がします。
まだここは9月前半の話。
まだまだ続く私の長い留学生活。
ゆっくりじっくり振り返っていこう。
…しかし、我ながら昼寝中の人間を無理やり起こすとは激しい。
起こされた君、あなたがあの時「(迷惑な人だなぁ、でもでも)これはきっと良い兆しのサイン」と思ってくれたらば、都合よく解釈してくれたらば…
そうしたら私もまた救われます。
ではまたsee you around
