モノクロってイイよね、と言いたい。

渋谷, X-T5, SIGMA 10-18mm F2.8

Fujifilm X-T5にはAcrosなるモノクロのフイルムシミュレーションがある。私の勝手な推測だが、富士フイルムのカメラでカスタム設定を使っている人のうち、8割の人間はその1つにAcrosをセットしていると見ている。

知っての通り、カスタム設定は数が限られており、X-T5 なら7つしか登録できない。その貴重な枠の1つにみんなAcrosを入れているのだ。なぜなら、Acrosを使っている自分がカッコイイからだ。モノクロ写真について語りたいからだ。

私も例外になくそのうちの一人で、かれこれ富士フイルム歴5年近くになるがAcrosを欠かしたことはない。
でも使いこなしたこともない。

カスタム設定の最後はAcrosで締めるのが流儀

そこで今日こそは、と、「いつ使えばいいの?」という問いに向き合った。
そして自分なりに色々と考えた結果、次の2つに行き着いた。
 ・ 色が汚い, 好みじゃない(けど撮りたい)シーン
 ・ 明暗とか色の種類じゃなくて、形を残したいシーン

という風に考えたとき、頭に思い浮かんだのは、街やビルの風景だ。
渋谷といったらコレ、横浜といったらコレ、という場面を白黒で撮ってみてはどうか!と思い立った。

このアイデアは素晴らしい。だって、この街の風景キレイだなーと思ってカメラを構えると、どぎつい色の看板が目立っていたり、派手な色の服を着た人が気になった経験は誰しもあるんじゃないだろうか。そんな悩みともおさらばできるからだ。

渋谷の109とゴーカート, EOS R5 Mark II, RF 45mm F1.2

例えばこのシーン。ゴーカートの派手な色も渋谷の街の看板の色も気にならない。みんなが知ってる渋谷109の建物をみんなに見てもらえる。

ちなみに、自分のやりたいことを現像でも徹底した。
 ・ 形を際立たせるため、テクスチャや明瞭度を上げる
 ・ 色がない代わりにモノクロのグラデーションが重要になってくるので、ハイライトは抑え、シャドウは持ち上げる

ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル, X-T5, XF 16-50mm F2.8-4.8

どうだろう??
ちょっとコントラストきつくて自然じゃないなーとかいう感触はあるものの、白黒なりに「私はこれを伝えたいんだ」というのがわかる写真になっているんじゃないだろうか。

たぶんこれをカラーでやると、明確にクドい写真になるし、見てる方は数枚でお腹いっぱいになってしまうんじゃないかと思う。

ランドマークタワー, X-T5, XF 16-50mm F2.8-4.8

この写真なんかは、実際は柱がベージュでクリスマスツリーが鮮やかな緑、そこに赤い装飾がここぞとばかりに飾られている。写真のタイトルは「The クリスマスツリー」以外は考えられなくなってしまう。

でも白黒にした途端、ランドマークタワーの内部の構造の美しさ、空間の広さに目が行くようになるんじゃないだろうか。

埼京線 渋谷駅, X-T5, SIGMA 10-18mm F2.8
横浜ハンマーヘッド, X-T5, XF 16-50mm F2.8-4.8

知ってる人が見れば、ああココね、とすぐにわかって情景が思い浮かぶような写真が撮れる気がする。

あと他にも、本当は色がキレイなんだけどあえてモノクロにしてみたパターンも撮ってみた。

東急歌舞伎町タワー, X-T5, XF 16-50mm F2.8-4.8

これは、かの有名な新宿の東急歌舞伎町タワーにあるフードコート?だ。行ってみたことがある人なら印象に残っていると思うが、ここは色とりどりの電飾や提灯が至るところに吊り下げられており、インスタ映えするスポットだ。

そこをあえてモノクロにして、テクスチャを上げ、明瞭度を上げると、色鮮やかな装飾だけじゃなくて、そこにある小物一つ一つが主張しはじめて、カラー以上に"賑やかな"写真が出来上がった。これはこれで面白い。

渋谷ヒカリエ, X-T5, SIGMA 10-18mm F2.8
クイーンズタワー, X-T5, XF 16-50mm F2.8-4.8

ということで、自分なりにAcrosの1つの使い方を見つけられたような気がする。でもこういう硬調な写真だけじゃなくて、軟調なモノクロ写真も撮っていきたい。

そしてその軟調なモノクロ写真には、きっとNoktonのボケが似合う予感がしている。

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