極冷えパリパリピーマン
「え、これ、本当に私が知っているピーマン?」
居酒屋で最初に出てくる、あの氷にのった緑の一皿。一口かじれば「パリッ」という快音とともに、みずみずしい水分が口いっぱいに弾けます。あの感動を家でも再現したくて、ただ冷やしてみたけれど、なぜか「ただの冷たい、少ししんなりしたピーマン」になってしまう。そんな経験はありませんか。
今回は、特別な道具を使わず、時間を味方につけるだけで、居酒屋のあの歯触りに近づけるレシピです。
材料(1〜2人分)
ピーマン:3個(縦半分に切り、種とヘタを除く)
氷水:適量(全体がしっかり浸る量)
調味料
塩・ごま油:各適量(お好みの調味料でも可、食べる直前に和える)
作り方
切り分ける:ピーマンを縦4等分のくし形にカットする。切り口が増えることで、水になじみやすくなる
氷水に沈める:ボウルにたっぷりの氷水を用意し、ピーマンを完全に浸す
冷やし込む:そのまま冷蔵庫に入れ、一晩(お時間があれば2日間)静かに冷やし込む。時間をかけて水分を含ませることで、苦味や青臭さがやわらいで感じられることがある
水気を払う:いただく直前にしっかりと水気を切る
味付けする:食べる直前に塩・ごま油をお好みで和える。早めに和えると水分が出て食感が損なわれやすい
完成のサイン
ピーマンの断面を指で軽く押したときに押し返すような強い張りがあり、少し曲げようとすると、しなることなく「パキッ」と心地よい音を立てて折れそうになれば、水分が満ちた完成のサインです。
リカバリー
冷やし時間が足りず、しんなりしているとき:ボウルの水をすべて氷に入れ替えて、冷蔵庫の中でも冷気が強い場所付近で30分急冷する。
失敗しないための3点
完全に水に沈める:一部が水面から出ていると、そこだけ水分が足りず食感にムラが出る。
味付けは食べる直前にする:早く和えると塩分の影響で水分が出やすくなり、せっかくの張りが損なわれる。
肉厚すぎるピーマンより、少し小ぶりで肉薄なものを選ぶ:肉質が強すぎないほうが、噛んだ瞬間に水分と香りが軽やかに広がる。
苦味が気になる場合は、マヨネーズと醤油を1:1で混ぜ、一味唐辛子を振ったディップを添えるのがおすすめです。マヨネーズの脂質が苦味を包み込み、醤油の旨味と甘みが引き立て合います。
急いでいるときは、氷水で30分ほど冷やすだけでも食感が引き締まりやすくなります。一晩置いた質感には及びませんが、普通に冷やすよりはっきりとした張りが出ます。
ひと噛みごとに、耳の奥で響く小気味よい快音。十分に水を含んだことでピーマン特有の尖った苦味が和らぎ、澄んだ甘みとごま油の香りが後味を優しく包みます。
