2026年9月3日15時40分発表短期予報解説資料
1.実況上の着目点
① 衛星水蒸気画像では中国東北区を東南東進する寒冷渦があって、寒冷渦まわりのトラフに対応する暗域が明瞭。トラフの東進に伴い、北海道地方にある低気圧からのびる前線はゆっくり南下しており、北日本から西日本にかけて所々で雷を伴って激しい雨を解析。
② 台風第24号は南西諸島方面にあってゆっくり北上。日本のはるか東に中心をもつ高気 圧縁辺からの暖湿気が本州太平洋側へ指向。 東~西日本上空は500hPaで-6℃前後の寒気の影響も加わり、不安定な成層状態が持続。
③ 南シナ海にある台風第18号は4日朝までに華南で熱帯低気圧となる見込みだが、先島諸島では台風 第24号との間で収束が明瞭となり対流雲が発達。先島周辺海域では雷を検知し激しい雨を解析。また、台風第24号を含む広範囲の低気圧性の風により、南西諸島ではうねりを伴った高波となっている。
2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項①の低気圧は4日にかけて北海道地方太平洋側を進み、閉塞点に発生する別の低気圧からのびる 前線が500hPa 5820m付近に沿って北日本から東日本や西日本を4日にかけてゆっくり南下する。低気圧 周辺や台風周辺のほか、前線の南側では1項②の高気圧周辺の下層暖湿気や上空寒気、台風第24号の東 側を北上してくる下層暖湿気の影響により大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴い非常に激しい 雨や激しい雨が降り大雨となる所がある。特に九州南部では3日夜遅くから4日夜遅くにかけて、奄美 地方では4日明け方から4日夜遅くにかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が高まりやすく なることに留意。また、6日頃にかけて300hPaの強風軸は朝鮮半島付近から本州付近を通り日本のはる か東へ向かう流れ、500hPaの流れは東谷傾向であることから、台風第24号は4日にかけて南西諸島に接 近して北北西に進んだ後、上空の流れに乗りきれず5日以降は動きが遅くなり複雑な進路となるおそれ があることから最新の台風情報に留意。一方、2項①の前線は4日に本州南岸に達した後はほとんど停 滞する。台風の進路や前線の動向によっては、西・東日本の太平洋側を中心に7日頃まで大雨が続き、 総雨量が多くなる可能性がある。東北地方では3日は土砂災害に厳重に警戒し、東北地方と北陸地方で は3日は、西日本では4日は土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒。北日本では4日にか けて、南西諸島と西・東日本では5日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒 し、落雷、突風、降ひょう、局地的には竜巻などの激しい突風に注意。
② 2項①の台風や低気圧及び前線の周辺では、強い風が吹きうねりを伴って波が高くなりしける所が ある。南西諸島と西・東日本では5日にかけて、強風やうねりを伴う高波に注意。
3.数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本、これまでの実況をもとにMSMやLFMも参考とする。
4.防災関連事項 [量的予報等]
①雨量(18時からの24時間):四国 300、九州南部・奄美、九州北部 200、近畿 180、中国・東海 100mm。
②波浪(明日まで):沖縄・奄美 5、九州南部・九州北部 4、四 国、近畿 3m。
5.全般気象解説情報発表の有無
全般気象解説情報(台風第24号)を17時頃に発表予定。
量的な予報については、今後の状況により変化する場合がありますので、注意報・警報や全般気象情報等に記述する数値を利用願います。
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