2026年9月6日15時40分発表短期予報解説資料
1.実況上の着目点
① 台風第24号は大東島地方の近海を東寄りに進んでいる。中心付近の対流雲は消長を繰り返しながら持続し、激しい雨を解析、発雷を検知。この台風を中心として東シナ海と日本の南の全域がスケールの大きな低気圧性循環・正渦度場。
② リッジ対応の高気圧の中心が北海道東方に移り、本州南岸の前線は北上傾向。太平洋高気圧西側の流れと①の低気圧性の流れの収束域が小笠原近海~東海道沖。東海道沖から伊豆諸島近海にかけて対流雲の発達域。非常に激しい雨を解析、発雷を検知。
③ 衛星水蒸気画像では、黄海から華中にかけて深まりつつあるトラフが見られる。
2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項②のリッジの東進や1項③のトラフの深まりによるチベット高気圧の影響縮小により、台風第24 号の北上を阻み、南下させた要因がなくなり、台風は太平洋高気圧西側の流れに沿って北上し、風が 弱まって7日には熱帯低気圧に変わる。進路にあたる地方では中心付近の対流雲の影響で大気の状態が 非常に不安定で、7日にかけて雷を伴って激しい雨の降る所がある。南西諸島では6日は、土砂災害、 低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、7日にかけて落雷、竜巻などの激しい突風に注意。
② 前線は、1項②の対流雲の発達域を中心に北上傾向となり、前線に向かって台風東側を北上してき た熱帯由来の下層暖湿気の流入や収束が強まる。1項③のトラフが接近する影響が加わり、7日の日中 には関東~東北の太平洋沿岸で前線上に低気圧が発生し、8日にかけて発達しながら北東へ進む。低気 圧の発生に伴い前線付近の収束や上昇流がさらに強まる。東日本から東北地方の太平洋側では、雷を 伴って非常に激しい雨が降り大雨となる所がある。また、線状降水帯が発生して非常に激しい雨が連 続し大雨災害の危険度が急激に高まる可能性がある。7日にかけて、土砂災害に厳重に警戒し、低い土 地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒。落雷、竜巻などの激しい突風、降ひょうにも注意。
③ 2項①の熱帯低気圧は8日も北上し、9日頃には本州南岸に停滞する前線上の低気圧に変わる。前線、 熱帯低気圧の影響で8日も大気の状態が非常に不安定で、局地的に雷を伴って激しい雨の降る所がある。 西~北日本では8日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷、竜巻な どの激しい突風や降ひょうに注意。前線や低気圧の動向によっては10日頃まで大雨となる可能性があ る。普段より少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まりやすい所があることに留意。
④ 台風や熱帯低気圧、前線、低気圧の影響で、全国的に8日にかけて強風や高波に注意。
3.数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本で、量的予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
4.防災関連事項 [量的予報等]
①雨量(18 時からの24 時間):東海300、関東甲信250、東北・近畿 200、中国・四国・九州南部100 ㎜
②波浪(明日まで):四国5、東北、関東、伊豆諸島、東海、近畿、 九州南部・奄美・沖縄4、九州北部3m。
5.全般気象解説情報発表の有無
「台風第24 号」を17 時頃に発表予定。
量的な予報については、今後の状況により変化する場合がありますので、注意報・警報や全般気象情報等に記述する数値を利用願います。
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