「恋愛はもういい」と思い10年。48歳でP活を始めた
38歳で離婚した。
それから10年、恋愛らしい恋愛はほとんどしていない。
別に女性が嫌いになったわけでもないし、離婚を引きずっていたわけでもない。
ただ、「もう恋愛はいいかな」と思っていた。
仕事をして、趣味を楽しんで、自分の好きなように時間を使う。
そんな生活にもすっかり慣れて、気づけば48歳になっていた。
まさかその歳になって、自分がP活を始めるとは思っていなかった。
きっかけは、転職先で勧められたマッチングアプリ
10年も恋愛から離れていた人間からすると、マッチングアプリ自体がちょっと新鮮だった。
「まあ、試してみるか」
そんな軽い気持ちで始めてみた。でも、何かが違う。
恋人が欲しいのかと言われれば、そこまででもない。
再婚相手を探しているわけでもない。
かといって、何を求めているのか自分でもはっきりしていない。
我ながら面倒くさい48歳である。
そこで他にどんなアプリがあるのか色々と調べていたとき、たまたま見つけたのが「ラブアン」だった。
いわゆるP活系のマッチングサービス。
当時の私は、P活についてほとんど何も知らなかった。
相場も知らない。暗黙のルールも知らない。
どんな女性がいるのかも知らない。
「へえ、こういう世界もあるのか」最初は、その程度だった。
初めて会ったのは20代後半の女性
試しにプロフィールを眺めていて、一人の女性が気になった。
私からメッセージを送り、何度かやり取りをしたあと、実際に会ってみることになった。提示された顔合わせのお手当は1。Aさんとする。
当時の私は相場をまったく知らない。
なので、「そういうものなのね」と、そのまま了承した。
今なら少し考える。
でも、最初の一人なんてそんなものだ。
何も知らないのだから比較のしようがない。
思っていたより、ずっと普通だった
実際に会ってみると、とても話しやすい女性だった。
家族のことも普通に話す。
仕事のことも話す。
「給料がそんなに良くないから、この活動をしている」
そんなことも結構フランクに話してくれた。
それまで私が勝手に想像していたP活とは、少し違った。
もっと条件の話ばかりするような、ビジネスライクな世界だと思っていた。
ところが実際は、普通に食事をして、普通に雑談をしている。
「あれ? 意外と普通だな」というのが、初めて会ったときの印象だった。
そして何より、話していて楽しかった。
おそらく最初に会った方との会話がまったく噛み合わなかったら、
私のP活は一人目で終わっていたと思う。
でも、そうはならなかった。
その後も何度か会うことになった。
「もう少し信頼関係ができたら」
会うときは食事をして、お手当は1
それが何度か続いた。
話している分には楽しい。
ただ、関係がそこから先へ進むことはなかった。
あるとき、それとなく今後のことを聞いてみた。
返ってきたのは、「もう少し信頼関係ができたら」という言葉だった。
当時の私は、「まあ、そういうものか」くらいに考えていた。
今振り返ると、この質問も、返答の言葉も思うところもある。
ただ、それはもう少し経験を積んでから分かったことで、当時の私はそんなことを知らない。
そして、Aさんとの関係が終わるきっかけは、まったく別のところからやってきた。
腕を引いた瞬間、「いやっ!」
ある日、Aさんと一緒に歩いていたときのこと。
人混みの中で少し危ない場面があった。
私はとっさに腕を引いた。
すると、「いやっ!」と、かなり強く振りほどかれた。
一瞬だった。
でも、その瞬間に私は、「ああ、もういいや」と思った。
もちろん、触られたくなければ拒否するのは当然だ。
そこに文句を言うつもりはない。
ただ、何度か食事をして、それなりに時間も会話も重ねていた。
それでも腕に触れられることすら嫌なのであれば、たぶん私が求める関係と、Aさんが求めている関係は違う。
どちらが正しいとか、間違っているとかではない。
単純に合わなかった、それだけだ。
Aさんとは、その後も会話して解散したが
次回の連絡をすることはなかった。
しかし、人との会話は好きなので、もう少しこの世界を覗いてみたくもなった。
これが、私の最初のP活だった。
今振り返ると、かなり平和?なスタートだったと思う。
少なくとも、「P活なんて二度とやるか」とはならなかった。
むしろ、「他の人はどんな感じなんだろう?」という興味のほうが残った。
そこから私はラブアンをメインとしたが、PCMAX、ワクワク、ハッピーメール、イククル、そしてXまで使うようになる。
始めてから約1年。
顔合わせをした女性は40人ほど。
食事だけの関係もあり、その先まで進んだ相手もいた。
3か月、半年、1年以上に関係が続いた人もいる。
もちろん、全員がAさんのように平和だったわけではない。
中には、
「どうしてこうなった?」
としか言いようのない出会いもあった。
プロフィールを見て想像していた人とは、まるで違う女性が現れたこともある。
初対面なのに、突然スマホをこちらへ向けられたこともある。
そして最後に、
「せいぜい怯えて暮らせ!」
と言い残されたことまである。
何をどうすれば、顔合わせからそんな結末になるのか。
それはまた、別の話。
このnoteに書いていくこと。
P活を勧めるために、このnoteを始めたわけではない。
逆に、「こんなものは絶対にやめておけ」と諭すつもりもない。
30後半で離婚し、10年間ほとんど恋愛をしなかった男が、
48歳になってP活という世界に入った。
そこで実際にどんな女性と会い、何を考えて、何を勘違いして、何を失敗したのか。
うまくいった話もあれば、失敗した話もある。
今なら分かることも、当時はまったく分かっていなかった。
そのあたりも含めて、書いていきたいと思います。
むしろ、「いや、それはお前も悪いだろ」
くらいの話も普通に出てくると思うし
そのくらいのほうが、私自身も書いていて面白いのかもしれない。
48歳から始まった、予定になかった寄り道。
これが「四十八からの余白」の始まりです。
