4人との継続で分かった。続く関係に特別な理由はない
この一年ほどで、顔合わせをした女性は40人ほどになる。
その中で、何度か会う関係になった女性が4人いる。
一人は4か月で終わり、残る三人とは今も続いている。最も長く続いている女性とは、出会ってから13か月になった。
数字だけを見れば、長く続いた相手には何か特別な魅力や、忘れられない出来事があったように思えるかもしれない。
しかし、実際はそうでもなかった。
派手なデートをしたわけでも、毎日のように連絡を取り合ったわけでもない。むしろ振り返ってみると、長く続いている相手ほど「これ」という出来事が思い浮かばなかった。
人懐っこく、気遣いのできる女性
最初に何度か会うようになったのは、ラブアンで知り合った二十代前半の看護師、美咲さんだった。
こちらから「いいね」を送り、顔合わせの約束をした。
顔合わせの日時と場所を決めるために必要なやり取りを、きちんとできたという印象だった。
実際に会った美咲さんは、とても人懐っこかった。
よく話題を出してくれる一方で、こちらの話もきちんと聞く。
看護の仕事について話してくれたことも覚えている。相手を退屈させないようにする気遣いがあり、いわゆるホスピタリティの高い女性だった。
顔合わせのあとに食事をし、その後、大人の関係になった。会う頻度は月に一度ほどで、4か月ほど続いた。
最初の印象だけなら、4人の中でもかなり良かったと思う。
それでも、関係は終わった。
一つは、連絡のテンポだった。返信まで数日かかることがあり、約束もつけにくく、次第にやり取りを面倒に感じるようになった。
もう一つは、身体の相性である。
相場の中では高めの条件で、この先も会い続けたいかと考えた。
自分の答えは、違った。
美咲さんの人柄や気遣いが悪かったわけではない。
身体の相性に満足できていれば、続いていた可能性は高いと思う。
ただ、大人の関係を含めて会っている以上、人柄が良いという理由だけでは続かなかった。
特別な出来事がないまま、13か月
二人目も、ラブアンで知り合った。
二十代後半の、落ち着いた雰囲気の真帆さんだった。
顔合わせで話してみると、おとなしい人ではあったが、こちらだけが話し続ける感じではなかった。話すときは話し、聞くときは聞く。そのバランスが、自分にはちょうどよかった。
顔合わせのあと、そのまま大人の関係になった。
当時の自分にとって、真帆さんは相場より低めの条件で会う最初の相手だった。正直に書けば、最初はお試しに近い気持ちもあった。
それでも、真帆さんとは13か月続いている。
月に1~2回ほど会っているが、日常的に連絡を取り合っているわけではない。連絡をするのは、ほぼ次に会う約束を決めるときだけである。
思い出に残っている特別なデートもない。
毎回、何を話しているのかと聞かれても、とりとめのない会話としか答えられない。
それでも同じ空間にいて、何の苦もない。
話すことがなくなって沈黙しても、お互いに気にしない。予定も比較的合わせやすい。会うために気持ちを作ったり、相手の機嫌を読んだりする必要もない。
関係が続いている理由を一つ挙げるなら、この「苦にならない」ということなのだと思う。
Xで出会った二人
残る二人とは、Xのタイムラインに流れてきた募集を見て知り合った。
どちらも二十代前半で、学生の玲奈さんと、カフェで働くひよりさんだった。
Xの募集は、人によって応募方法や条件確認のルールが違う。
それぞれの募集に書かれたルールに沿ってDMを送り、二人とも約束まで進んだ。
この二人とは、最初から大人の条件で会った。
玲奈さんは、サバサバしていてノリが良かった。
ひよりさんは、「可愛らしい」という言葉がそのまま当てはまるような女性だった。
二人とも容姿やスタイルが好みで、身体の相性も良かった。
玲奈さんとは月に一度ほど会い、5か月目になる。
ひよりさんとは不定期だが、6か月目になった。
二人とも、普段から連絡を取り合う関係ではない。
次に会う約束をするときに連絡をする程度である。
真帆さんのように、沈黙まで含めて居心地が良いというより、こちらの二人は理由が分かりやすい。
容姿が好みで、身体の相性が良く、会っている時間に不満がない。
加えて、大人の関係がなくても、食事だけで会いたいと思える二人だった。
最初から大人の条件で会ったからこそ、顔合わせや食事を重ねたあとで「その先が合わなかった」ということもなかった。
続く理由は、一つではなかった
4人をみると、続く理由は同じではない。
人懐っこく、気遣いのできる美咲さんとは4か月で終わった。
特別な出来事がほとんどない真帆さんとは、13か月続いている。
玲奈さんとひよりさんには、容姿や身体の相性に加え、食事だけでも会いたいと思える気楽さがあり、今も続いている。
長く続くためには、会話が抜群に面白くなければならないわけではない。
毎日連絡を取る必要もなければ、恋人のような関係になる必要もなかった。
自分の場合は、同じ空間にいて苦にならないこと。
そして、大人の関係を含めた時間と条件に、自分なりに納得できること。
そのどれか一つではなく、いくつかの組み合わせが噛み合ったときに、次も会おうと思えた。
第2話で、会うことと合うことは別だと書いた。
続くことも、また別だった。
最初の印象が一番良かった相手が、最も長く続いたわけではない。
長く続いている関係に、ドラマになるような理由はなかった。
会うたびに強く惹かれる相手もいる。
それでも、長く続くうえでは、次に会うことをためらう理由がないことのほうが大きいのかもしれない。
今のところ、そのくらいの関係が、自分には一番続いている。
次回は、イククルで知り合い、会って間もなく「警察」という言葉まで出てきた女性との出来事を書きたいと思う。
