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会って解散を伝えたら「警察に行く」と言われた

前回、何度か会う関係になった4人について書いた。

会うことと、合うこと。そして、その関係が続くことは、それぞれ別だった。

しかし、会った相手と毎回そこまで穏やかに終われたわけではない。

今回は、イククルで知り合った女性との話である。

会って間もなく解散を申し出たところ、最後には「警察に行く」という言葉まで出てきた。

数日間のやり取りは楽しかった

相手のプロフィールでは、年齢は二十代前半だった。

写真では目元以外が隠されていたが、その目が好みだった。顔全体や体型が分かる写真ではない。

プロフィールの体型欄は「普通体型」に設定されていた。

その設定と目元の写真から、自分の中で相手の姿を想像していた。

メッセージは数日間続いた。

会話は面白く、やり取りで困ることもなかった。第2話で書いたような、短文ばかりで話が進まない相手でもない。むしろ、実際に会うことを楽しみにしていたと思う。

条件は、大人2だった。

メッセージでは避妊具についても話した。ホテルに置かれているものを使いたい、といった話もしていた。

条件を確認し、会う約束をした。

ここまでは、特に問題が起きるとは思っていなかった。

写真から想像していた姿

待ち合わせ場所に現れた女性は、自分が想像していた姿とはかなり違っていた。

目元だけの写真から受けていた印象とも、「普通体型」という言葉から想像していた体型とも違った。

もちろん、これは自分の見た印象でしかない。

写真に写っていない部分を、自分に都合よく想像していたのも事実である。事前に全身が分かる写真を確認したわけでもない。「普通体型」という設定を、自分の基準だけで受け取っていた部分もあったと思う。

それでも、大人の条件で会う以上、容姿や体型をまったく気にしていなかったとは書けない。

そのままホテルへ行く気にはなれなかった。

今日は解散したい

自分は、思っていた印象と違ったので、今日は解散したいと伝えた。

体型について話すと、相手は強い口調で、

「スペック105なんですけど!」

と言った。

スペックとは、身長から体重を引いた数値のことである。

ただ、少なくとも自分には、105には見えなかった。

わざわざ来てもらったため、交通費として0.5は渡すと伝えた。
すると相手から、最初に約束していた2との差額について聞かれた。

何もしていないのに、なぜ満額を渡す必要があるのか。

そう答えると、今度は「何をする予定だったのか」と聞かれた。

「大人の行為では?」と答えた。

事前に大人の条件で話していたのだから、隠すようなことでもないと思った。

しかし、その答えを境に、話の方向が変わった。

「録画している」「強要罪になる」

相手は、こちらとの会話を録画していると主張した。

そして、メッセージで避妊具について話していたことなどを挙げ、「強要罪になる」「警察に行く」と言い始めた。

さらに、これまでにも何人も訴えている、という話まで出てきた。

自分は法律に詳しくない。

その場で、何がどの罪に当たるのかを判断できるはずもなかった。そもそも本当に録画されていたのか、過去に誰かを訴えたという話が事実なのかも分からない。

分かったのは、この場で話し合いを続けても、もう噛み合うことはないということだけだった。

自分にも、言い方を選べた部分はあったと思う。

「思っていたのと違う」と言われて、気分の良い人はいない。相手からすれば、約束して出向いたのに、一方的に断られた形である。

ただ、会う約束をしたからといって、必ずその先へ進まなければならないとも思わない。

それは自分だけではなく、相手にも同じである。実際に会って無理だと思えば、どちらから断ってもいいはずだと考えている。

「好きにしてください」

警察や強要罪という言葉が続いたあと、自分は「好きにしてください」と伝え、その場を離れた。

その場を離れる自分の背後から、相手が叫んだ。

「せいぜい怯えて暮らせ!」


数日間のメッセージは面白かった。
本当に楽しかったのだ。

会う約束までは問題なく進んだ。

それでも、実際に会ってから別れるまでの短い時間で、録画、強要罪、警察という言葉が並んだ。

この出来事を、相手の見た目がプロフィールと違っていたという話だけで終わらせることはできない。

写真に見えない部分を、自分の期待で補っていたこと。

大人の条件で会う約束を、実際に会ってから断ったこと。

断られた相手が、約束していた金額を求めたこと。

そして、そこから会話が一気に争いへ変わったこと。

どこか一つだけを切り取れば、見え方は変わると思う。

自分の判断や言い方が、すべて正しかったと言うつもりはない。

それでも、無理だと思った相手と、そのままホテルへ行かなかった判断だけは間違っていなかったと思っている。

第2話で、会う前に感じた違和感は、会っても消えなかったと書いた。

この女性とのメッセージに、目立った違和感はなかった。

それでも、会ってみなければ分からないことはあった。

関係は始まらないまま終わり、最後の言葉だけが残った。

「せいぜい怯えて暮らせ」

それから1年ほど経った。
今のところ、特に何も起きていない。


次回は、いくつかのアプリを使ってきた自分が、なぜ今はXを主な場所にしているのかを書く。

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