芋出し画像

この瀟䌚は、コロナ感染死者数を、本気で枛らす察策をずる気はないのだろうか

 コロナりむルス感染によっお、亡くなった人は、䞇人を超えた。

 昚幎12月1日に5䞇人を超えたばかりで、1カ月䜙りで1䞇人増えた。

 この事実は、灜害レベルで死亡者が急増しおいるず瀺しおいるはずなのに、話題になるこずが少なくなったし、䜕より、その話題ぞの泚目の床合いが䜎くなっおいるように感じる。

「類移行」

 それよりも、察策緩和の方が急がれおいるようだ。

 死者数は過去最倚氎準だが、高霢者や基瀎疟患の悪化が芁因ずなっおいるケヌスが倚いずする厚生劎働省の分析を螏たえ、「5類移行のネックにはならない」銖盞偎近ずの考えでたずたった。

 岞田銖盞がコロナ感染した時に、玠早く治療を受けられたように、日本に䜏む誰もが、い぀でも、そうした察応を受けられるこずも目指すのであれば、こうした移行を考えおもいいず思う。

 だけど、そういう前提がないのに、「類移行」だけが実斜されるずすれば、冷静そうだが、「切り捚お」にも感じられる怖い「考え」ではないだろうか。


 しかも、もしかしたら、こうした芋方は、その高霢者自身にも内面化されおいるかもしれない、ず想像するず、単玔に感染察策に぀いおの話だけではなくなっおいるように思う。

 もし、本気で察策を立おる以前に、コロナりむル感染による死亡者数は、ある皋床以䞊、瀟䌚で蚱容すべきではないか。ずいったこずが「垞識」になり぀぀あるずすれば、次に違う感染症が広がった堎合、もし幎霢などに関係なく、死亡しおしたう、ずいうような状況になったずしおも、それは、特定の免疫機胜が匱い人間だから仕方がない、ずいった刀断すら「垞識」になりかねない。

 それは、少し飛躍した論理かもしれないが、「自己責任論」ず結び぀いお、「切り捚お」が、今、定着し぀぀あるのかもしれない、ず思う。

持病の悪化による死亡

「第波」の幎の倏以降、コロナ感染による死亡者に぀いお、「持病の悪化」ずいう蚀葉をよく聞くようになった。

 重症者数も第5波の16、第6波の63にずどたり、専門家は芁因にりむルスの匱毒化やワクチン接皮を挙げる。囜立囜際医療研究センタヌの倧曲貎倫医垫は「第5波たでは゚ックス線で肺が真っ癜になるほどの肺炎で死亡する人がすごく倚かった。第6波で激枛し、第7波ではさらに枛った」ず明かす。
 重い肺炎を匕き起こす患者が枛った䞀方、感染埌にがんや心臓病などの持病が悪化しお死亡する䟋が目立぀。第7波で感染しお死亡した人のうち、新型コロナ以倖の死因が29.5ず、6だった第5波の玄5倍に䞊昇。死者の9割近くが持病を抱えおいた。

 その䞀方で、若い䞖代の軜症化ずいう蚀葉も倚く聞くようになった。

 第5波から第7波にかけた感染者を幎代別でみるず、20〜30代は枛少傟向にあるのに察し、60代以䞊は党䞖代で増加した。倧曲氏は、若者が颚邪のような軜い症状や無症状にずどたり、受蚺しおいない可胜性を指摘。「若者が感染者にカりントされなくなり、症状が悪くなりやすい高霢䞖代の比率が䞊がったのではないか」ず掚枬した。

 こんなふうに報道されるようになれば、持病を抱えた高霢者が亡くなっおいき、その䞀方で、若い䞖代ほど、感染しおも軜くなったずすれば、もう「コロナ明け」になっおきたず思われおも仕方がない。

 だけど、圓然だが、こうした高霢者も、コロナにかからなければ、亡くなっおいない可胜性が高いはずだ。

 䞀床しかない人生なのに、そしお、ただ幎も幎も生きられるかもしれないのに、高霢者だから、持病を持っおいるからず、それで亡くなっおいいのだろうか。本圓に助けるこずはできなかったのだろうか。その察策こそが、政策レベルで、もっず怜蚎されおもいいのではないだろうか。

 高霢者が倚い地域に䜏んでいるず、そんなふうに亡くなっおいく人がいお、ずおも無念で、悲しく、残念だった。

 ずおも理䞍尜だず思う。

呜の栌差

 䟋えば、感染しおも高熱が出ないなど症状が軜埮であっお、急性期症状も萜ち着き、療逊期間が明けたにもかかわらず、感染をきっかけに急速に食欲が枛退し衰匱死しおしたった高霢者、圌らの死亡蚺断曞の死因は「老衰」ずされ、曞類を䜜成する医垫によっおは、盎接死因の経過に圱響を䞎えたものずしお「新型コロナりむルス感染症」に眹患りかんしたこずさえも蚘茉されぬたた、真実が文字通り“葬られお”したうこずもあるのだ。
 これらの人は、新型コロナの流行がなく、新型コロナに眹患さえしなければ亡くならずに枈んだであろうはずなのに、これらの数字にさえ反映されないのである。

 第7波の78月、自宅での死者が党囜で少なくずも776人いたず発衚したが、これは第6波を䞊回るものであった。半数以䞊は80歳代以䞊、7割が基瀎疟患ありずのこずだが、死亡盎前の蚺断時の症状は「軜症・無症状」が41.4ず最倚であったずいう。぀たり軜症だからずいっお呜に関わらないずは限らないのだ。
 こうしお適切な医療にたどり着けないばかりか、十分なフォロヌアップさえされずに自宅死ずなる人が倚数発生しおいる䞀方で、元銖盞経隓者や銖長などは、軜症であっおも圓然のように入院しお手厚い治療に難なく到達しおおり、呜の栌差をたざたざず芋せ぀けられた。

「3幎ぶりに、緊急事態宣蚀等の行動制限を行わずに、今幎の倏を乗り切れたのは、囜民の皆様お䞀人おひずりが、基本的な感染察策を培底しおくださったおかげです」
 これほどたでの史䞊最悪の死者、自宅死が盞次いだにもかかわらず、10月3日の第210回臚時囜䌚の所信衚明挔説においお、こう述べた岞田文雄銖盞の蚀葉に私は思わず倩を仰いだ。圌には、これらの死者䞀人ひずりの顔を思い浮かべようずいう気持ちはあるのだろうか。呜の重みずいうものを本圓に理解しおいれば、このような挔説はずおもではないができないだろうず私は思う。

 医垫である著者が、幎の月に、このような蚘事を曞いおいるのだが、医療政策も、最終的には政治家が刀断し、実行するずすれば、そのトップである銖盞が、死亡者が増倧しおいる珟状に察しお、それを危機ず芋なしおいないのであれば、これからも、コロナ感染による死者は増えおしたう可胜性が高い。

 ただ、これは、もしも䞖論が、もっず死亡者数を枛らすような察策をずっお欲しい、ず匷く望むのであれば、岞田銖盞の発蚀も倉わっおくるず思われるので、高霢者で、持病を持った人が亡くなっおも仕方がない。少なくずも、その察策を優先させるべきずいった気配が、ずおも薄いこずが、珟状を招いおいるずすれば、それが怖いこずだず思う。

高霢者の呜

 オミクロン株が日本に䞊陞しお猛嚁を振るい始めたのは、2022幎1月の第6波からです。圓初「重症床が䜎くただの颚邪レベル」ず油断しおいた人が倚かった倉異りむルスです。
 蓋を開けおみるず、これたでの囜内の新型コロナ感染者数・死亡者数のほずんどがオミクロン株によっお占められるこずになり、この1幎間で玄4䞇人の呜が倱われたした。

 それでも、死亡者は、高霢者が䞭心である、ずいうデヌタが提瀺されるず、そこで、瀟䌚の関心が、薄くなり぀぀あるのが、珟圚ではないだろうか。

「重症者数が増えおいないのに死亡者が増えおいるのはおかしい」ずいう芋解を目にするこずがありたすが、䞻に軜症䞭等症のコロナ病棟で高霢者が亡くなられおいたす。

 高霢者は、人工呌吞噚や心肺蘇生などを垌望されないこずが倚く、重症病床に転院するこずはありたせん。そのため、重症ずしおカりントされずに静かに亡くなられたす。

 この最埌の文章は、高霢者自身が、それ以䞊の治療を望たない、ずいうこずだず思われるが、これは、もしも、治療をおこなえば、どれだけの人が助かったのか、ずいったこずは、分析や考察はされないのだろうか。

 さらに、どうしお、それ以䞊の治療を垌望しない堎合が倚いのかを、もっず考えるこずはできないのだろうか。

若者に「譲る」カヌド

 いろいろなこずが起こりすぎお、すでに蚘憶に残っおいない人も倚いずは思うのだけど、幎にコロナ犍ずなり、ただワクチンもできおいない頃に、今よりも、トリアヌゞのこずは話題になっおいた。

 同じように重症化の患者がいたずきに、人工呌吞噚が限られおいお、若者ず高霢者のどちらを優先するか、ずいった話も具䜓的にされおいた頃がある。


「呜の遞別」を安易に蚱しおはならない理由  銙山リカ  2020.6.30
https://imidas.jp/josiki/?article_id=l-58-264-20-06-g320

 倧阪の医垫が高霢者向けに「集䞭治療を譲る意志」を衚瀺するもの、ずしお䜜成した通称「譲ゆずるカヌド」だ。

 「むタリアでは回埩芋蟌みの少ない高霢者の人工呌吞噚を取り倖しお若い人に䜿甚するず蚀う『呜の遞択』が始たっおいたす。ただでさえ忙しい医療関係者に『呜の遞択』たで迫るのは酷な話です。では医療関係者がそのような苊枋の刀断をする苊劎を少なくするにはどうすれば良いでしょうか
 それは我々高霢者が『高床医療を䞇が䞀の時に若者に譲るず蚀う意思』を瀺せば良いのではないでしょうか」

 考案した石蔵文信氏は、64歳の珟圹埪環噚内科医である。ただ、むンタビュヌでは自身も前立腺がんを患っおおり、「助かる可胜性が高い若い人の治療を優先しおほしい」ずこのカヌドに眲名しお保持しおいるず語っおいるので、「遞ぶ偎」ずしおだけではなくお「譲る偎」の䞀員ずしおも䜜ったのかもしれない。
 石蔵医垫がこのカヌドを公衚するずサむトぞのアクセスが増え、テレビの情報番組からもコメントを求められるなど、次第に泚目が集たっおいく。

『週刊ポスト』5月22・29日号では「「若者にコロナ治療譲りたす」あなたはこのカヌドに眲名できたすか」ずしおこのカヌドを取り䞊げ、評論家の呉智英氏が「今こそ『トリアヌゞ』の問題を本栌的に議論しおいくべき」「珟圹医垫石蔵氏が提唱したこのカヌドは意矩のあるこずだず思いたす」ず高く評䟡した。
 この流れだけを芋るず、日本では「幎霢によっお『呜の遞別』をするなんおずんでもない」ず憀るどころか、高霢の圓事者が自ら「医療資源を若い人に譲りたす」ず申告しようずしおいるように思える。

   ã—かし、本圓にこれは高霢者の自発的な意思ず蚀えるのだろうか。

 本人が「自分の意思」ずしたこずでさえ、立堎や状況によっおこれほど倉わるのだ。たしお、そこに呚囲からの圧力や䞖間の意思が介入したらどうなるだろう。「いた『譲カヌド』ずいうのが流行っおるらしいよ」ず家族から聞かされたり芋せられたりした高霢者が、自分の意思かどうかもさだかではないのに、「自分も所持しなければならないのか」ず感じお眲名するこずもあるのではないだろうか。あるいは、䞀床は「それはいいね」ず眲名し、その埌、考えが倉わったずしおも「もうやめる」ず蚀い出しにくい、ずいうこずもあるはずだ。

「呜の遞別」を安易に蚱しおはならない理由より 

 この頃から、すでに幎が経ずうずしおいるのだけど、このカヌドに眲名をした高霢者の方は、今も、この時の気持ちずは倉わらない可胜性もある。

 ただ、新型コロナりむルスの治療に関しおは、随分ず倉化があったはずだ。ワクチンも開発され、決定的な治療薬はただ存圚しないのだけど、それでも、さたざたな治療法が詊され、少しでも回埩する努力は、圓然ながら珟堎ではされおきたはずだし、䜕より、幎以降、死亡する方は、高霢者が圧倒的なので、この「譲カヌド」の時のように、若者に譲る必芁性は枛っおいるはずだ。

 それなのに、今も、それ以䞊の治療を望たず、亡くなっおいる高霢者が倚くいる、ずいう。

 その理由を考えれば、ずっず医療䜓制の拡充が蚀われおきたのに、そのこずが十分に察策が取られおきた印象はないし、少なくずも、医療䜓制の充実が広くアナりンスされた蚘憶もない。その圱響は、本圓にないだろうか。

 感染拡倧が予枬されおいるのに、ずっず医療逌迫ずいう状況が倉わっおいないこずも、高霢者の「それ以䞊の治療を望たない」ずいう遞択を誘導しおいる可胜性はないだろうか。

医療䜓制の抜本的敎備の遅れ

 幎珟圚は「第8波」になっおしたっおいるので、ここたでのこずを振り返る蚘事もある。

 䟋えば、幎の「第波」の際、珟堎の医垫は、こうした状況を話しおいる。

第7波が猛嚁を振るっおいた昚幎7月29日、コロナに眹患した末期の盲腞がんの男性患者83を病院に運がうずした。

結局、その埌も男性は搬送先が決たらず、自宅で酞玠投䞎を続けたが、翌朝には呌吞が止たった。死亡確認は田代が行った。「䜓力的にはただ䜙裕があった。早期に病院で適切な治療をすれば、よくなる可胜性はあった」。この男性の他にも、第7波の間、田代が蚺療しおいる患者で入院できずに亡くなった人は10人以䞊いたずいう。

 この状況には、以前から指摘されおいた医療䜓制の問題点があり、そのこずを専門家は繰り返し指摘し続けおいた蚘憶があるが、この玄幎の間に、抜本的な敎備が行われた、ずいうのは、自分が知らないだけかもしれないけれど、聞いたこずがない。

「有事の医療は平時に圹立぀。平時に優れた医療は有事でも力を発揮する。限りある医療資源をどう䜿うか。地域の実情に通じた郜道府県が䞻導しお、資源の䜿い方、配分の芋盎しを積極的に進めおほしい」
 しかし、第7波以降も、抜本的な医療䜓制の敎備は進たない。䞀方で、BA.5は重症化率、死亡率が䜎いこずが分かった。「コロナ疲れ」もあっおか、コロナによる芏制の緩和を求める声は高たった。

 コロナ犍の圓初から、政府が、効果的な感染症察策をしおきた印象は薄い。垃マスクを各家庭に枚ず぀配ろうずしおいたこずだけを芚えおいる。その感染察策、さらには医療䜓制の拡充に察しお腰が重い印象は、瀟䌚の隅っこで、持病のこずもあり、感染に怯えながら暮らしおいる私のような「匱い」人間にずっおも、倉わらない。

 第7波の最䞭には、緩和に傟く政府ず、察策を求める専門家ずの間で隙間颚も吹き始めた。
 「いろんな珟堎が悲鳎を䞊げるたで政府がなかなか動かないのが残念だ」。8月2日、政府のコロナ察策分科䌚が開いた䌚芋で、東倧教授の歊藀銙織が語った。メンバヌは医療窮迫ぞの政府の察応が鈍いず批刀。行動制限の必芁性にも觊れたが、結局、第7波で囜が螏み蟌むこずはなかった。

 その䞀方で、やたらず、むンフル゚ンザ䞊みの「類」に近づける話ばかりは、冷静で賢い芋方ずしお、語られるこずだけは倚くなった。

 感染法䞊の分類を「2類盞圓」から季節性むンフル゚ンザ䞊みの「5類」に近づける議論も、第7波以降、なし厩し的に進む。11月末、厚生劎働盞の加藀勝信が「早急に議論を進めたい」ず発蚀。翌日の専門家䌚議でも議題に䞊った。
 政治アナリストの䌊藀惇倫は「もずもず政府はコロナ察策よりも経枈を回したい。感染者数が増えおも、䞖論が反応しなくなっおきたために、経枈を回すためのアクセルを吹かしやすくなっおいる」ず第7波以降の状況を芋る。䞀方で、「医療䜓制の構造的な問題はそのたたで、感染症察策の根本的な解決はしおいない。経枈を回すのはいいが、コロナの株もどう倉異するか分からない。未来の感染症ぞの備えもこのたたでは䞍十分だ」ずくぎを刺す。

 その䞊で、今も倖出をなるべく控え、自衛をするしかない私自身も感じおいるのだけど、コロナ感染リスクによる「分断」や「栌差」は、このたただず開く䞀方ではないだろうか。

 倧阪垂でクリニックを構え、コロナに関する発信を続ける医垫・谷口恭は、ポストコロナの䞖界で、感染埌に悪化するリスクの高い人ず䜎い人の間で分断が生じるず予枬する。
 「若い人や健康な人、小児にずっお、コロナはもはやただの颚邪ずいっおいい。倚くの人は『コロナの芏制はいらない』ずなるだろう。しかし、䞀郚の人は急に悪化するこずがある。持病などのリスクは呚囲から芋えにくい。リスクのある人ず無い人でコロナに察する考えの違いは顕著になっおくるだろう」

東京新聞 Tokyo Web 「こちら特報郚」2023.1.9
 

 それは、瀟䌚のあり方自䜓が、より残酷になっおいくのに、拍車がかかる、ずいうこずなのだろうか。

重症化ぞの察策

 幎になっおも、コロナ感染死亡者数は、過去最倚を曎新し続けた。

 その事実を受けお、その察策に぀いお、専門家の声を扱うマスメディアも、もちろん存圚する。

 森内浩幞教授「リスクが高い人が感染した堎合には、䞀刻も早くその蚺断を受けお重症化を防ぐための薬を䜿うずいう遞択肢をきちんず䜿っおいただきたいず思っおいたす」

「救える呜が救えない」状況を防ぐためにいた䜕が必芁なのか...。

 犏島県立医倧・山藀栄䞀郎教授「去幎、䞀昚幎たでは非医療者ず医療者が同じ方向を向いお感染察策を頑匵っおいたけれども、今は少し認識のギャップを医療者は感じおいる人が倚いんじゃないかなっおいうのがありたすので、そういったギャップがあるっおこずは知っおいただきたいなず感じおいたす」

 医療関係者も、珟圚の、死亡者数が増倧する珟状ぞの、瀟䌚の反応の鈍さのようなものを感じおいるようだ。そしお、こうした専門家の提蚀を取り扱うメディアが、いわゆるキヌ局では少なくなっおいるのも、そのギャップを象城しおいるのかもしれない。

 Twitterを䜿い、察策ぞの問題点を指摘し続ける医垫もいる。

 同じような指摘は、コロナ犍初期からされおいるのに、どうしお、そうした察策が実斜される怜蚎がされないのだろうか。

察策のギャップ

 ただ、いわゆる、最も決定暩ず実行暩があるず思われる専門家組織は、幎月初旬の段階で、こうした「提案」をしおいるず報道されおいる。

 芋解は座長の脇田隆字・囜立感染症研究所長ら専門家がたずめ、類に倉曎した堎合の課題を指摘。感染症法䞊に基づく入院勧告や、患者ず濃厚接觊者の行動制限がなくなるこずなどを挙げ、感染拡倧時の適正な医療提䟛䜓制の確保は今埌も重芁課題ずした。その䞊で、「新型コロナのリスクず察策に぀いお、垂民が玍埗感を埗られる斜策を行うこず」が必芁ず提案した。

 先述の医垫の方々の話ずはかなりギャップがあり、珟圚、増え続ける死者を、どうすれば少しでも枛らせるかずいうような緊急の議論をしおいるのだろうか、ずいう疑念が起こる。

加藀厚劎盞「死亡者に぀いお分析しおいるず、80代以䞊の高霢者の占める割合が高い。特に、より高霢者、幎霢の高い高霢者におけるリスクが高い」

加藀厚劎盞は、盎近の感染者の数のうち、80代以䞊の高霢者の割合が、前の第7波ず比范しおも倧きくなっおいるず指摘し、あらためおワクチン接皮や、高霢者斜蚭での感染察策の培底を呌びかけた。

 厚生劎働倧臣が、コロナ感染死亡者過去最倚曎新の時期に、こうした発蚀をしおいお、感染した堎合に、どうすれば、少しでも、死亡者を枛らせるかずいった話はしないのだろうか、ずいう疑問が起こる。

 さらに、これも「呌びかけお」ずあるから、感染察策の培底を、具䜓的にずっおいるのかどうかもわからない。かなり緊急の課題ず思われるのに、そこに党力を傟けおいる気配もあたり感じられない。

 これでは、ただ死亡者数は増えおしたう。だけど、そのこずぞの察策の緊急性ず必芁性自䜓が、瀟䌚の䞭であたり共有されおいない空気になっおいるのが、やっぱり、怖いこずだず思う。

 この蚘事も、䜕床か匕甚させおもらっおいるのだけど、ここで感染症の専門家である医垫が、Withコロナに぀いお、「感染した人がい぀でもどこでも安心しお医療を受けられる瀟䌚」ずいう衚珟をしおいお、本圓にそういう瀟䌚になっおほしい、ず改めお思う。そうなれば、今ほど倖出自粛をしなくおも良くなるのに、ず個人的にも思う。

 それに、そうした瀟䌚を目指せば、高霢者だけではなく、次に党く別の感染症が流行しおも、察応できお、その犠牲者を枛らせるずいうこずになるず思うのだけど、どうしお、それを目暙にする、ずいう話が、それこそが先進囜の蚌でもあるず思えるのだけど、どうしお、政策レベルで、提案でさえ、出おこないのだろうか。

 この蚘事の䞭で、昭和倧医孊郚客員教授の二朚芳人氏臚床感染症孊が、こんなコメントを残しおいる。

「政府も自治䜓も経枈掻動優先です。衚立っお蚀わないたでも、『ある皋床の犠牲は仕方ない』ずいうスタンスなのでしょう。米囜からの倉異株の流行がたすたす懞念されたす」二朚芳人氏

 これから先、政府の掲げる「りィズコロナ」に䜕人が犠牲を匷いられるこずになるのか。

倫理の芋盎し

 コロナ犍が幎目になっお、感染予防察策に察しおの「疲れ」も出おきお、もう「コロナは終わった」ずいう気持ちになっおも、特に若くお健康だったら、そうなっおもおかしくない。

 だけど、こうした感染症のずきに、䞍安や混乱や焊りがあったずしおも、より適切な方法をずるような努力や工倫を続けるこずをしおいかないず、その収束埌も、「匱者切り捚お」の発想が匷たり、瀟䌚に悪圱響を䞎えおしたうし、たたい぀か必ず来る新たな感染症の際に、犠牲者が倚く出る事態に぀ながる可胜性も高くなる。

 そうならないために、以前も匕甚させおもらったのだけど、改めお、「パンデミックの倫理」を確認した方がいいのではないか、ず思う。

 パンデミック察策の目的ずは䜕か
 最も盎芳的な目的は「死亡者の数を最小化する」こずである。

 それでも、二人の患者が、どちらも重症で、䞀人しか救えないずき、高霢者か若者かであれば、若者を優先させるずいう刀断がある。

「高霢者差別」ず批刀される刀断が倫理的に正圓化されるずいう考えが存圚する。その考えはごく単玔な事実に基づく。その事実ずは、誰もが䟋倖なく歳をずるずいうこずである。いた二〇歳のBも時が経おば䞃〇歳になり、そのずきに幎霢差ず同じような状況に眮かれるずしたら、䞃〇歳になったBよりも若い人の救呜が優先される。぀たり、誰もが䟋倖なく同じように「差別」される可胜性があるずいう意味で、生存幎数最倧化もフェア・むニングス論もすべおの人に公平であり、高霢者に䞀貫しお䜎い優先順䜍を䞎えるこずに倫理的問題は䞀切ない。 

 ただ、「高霢者の死はさほど悪くない」から「高霢者の生呜などどうなっおもいい」を早合点する人たちが出おくるこずは容易に予想できる。倫理的に問題のある悪圱響ずは、「高霢者の生呜などどうなっおもいい」ず早合点する人々が高霢者の生掻の質をなおざりにする状況のこずである。より具䜓的には、高霢者ぞの虐埅やネグレクト、高霢者医療および高霢者斜蚭の予算削枛、介護士の劎働条件悪化などである。䞀぀しかない人工呌吞噚を䞀〇〇歳の患者ではなく二〇歳の患者に䞎えるべきだずいう刀断ず、高霢者ず介護士を䞍衛生か぀劣悪な環境に抌し留めおよいずいう考えずは、たったく無関係なのである。

「パンデミックの倫理孊」より

 コロナ犍幎目の珟圚になっお、ここたで若者ず高霢者の、どちらの呜を遞別するか、ずいったトリアヌゞの問題は、それほど起こっおいないように思えるのは、死亡者は、ほが高霢者に限られおいるからで、それなのに、今、珟圚の状況は、「高霢者の生呜などどうなっおもいい」ずいう颚朮に傟きかけおいるように芋える。

 もし、そうであれば、感染予防や、治療などの察策にさたざたな芁玠を泚力させるこずは、より難しくなる。

 どうしお、こんな状況になっおしたっおいるだろうか。

マむルドな優生思想

 ある「有名ナヌチュヌバヌ」でもある人物の「差別発蚀」の際、今の日本瀟䌚は「マむルドな優生思想」が割くらいになっおいないだろうか、ずいう粟神科医の斎藀環氏の指摘は、個人的には玍埗感があったのを芚えおいる。

 今のコロナ犍によっお、さらに死亡者数が増え、だけど、そのこずに察しお、本気で取り組み、少しでも枛らそうずいう察応をしない限り、この「マむルドな優生思想が割」ずいう状況は、もし、このたた、コロナが収束したずしたら、もっずマむルドな優生思想が増えおしたうかもしれない。

 日本は、実は「冷たい瀟䌚」ではないか、ずいう指摘をする瀟䌚孊者もいお、こうしたこずは、以前、矩母を介護しおいるずき、車むスで倖出した時に感じたこずがあったので、玍埗感もある。

 
 だから、もしも、このたた、コロナ感染死者数を本気で枛らす察策を取らないたただったら、ポストコロナの時代は、ただ、より冷酷な時代になっおしたうのは間違いないのだから、どこたで可胜か分からないずしおも、これからでも、少なくずも、パンデミック察策の原則は守るべきではないだろうか。

 パンデミック察策の目的ずは䜕か
 最も盎芳的な目的は「死亡者の数を最小化する」こずである。

 その原点を、少しでも実珟する努力は、今からでもできるはず、ず思いたい。

 その䞊で、経枈も回すこずを、もっず暡玢できるはずで、それを詊しおみようずもしないのは、アフタヌコロナの時代に、これたで以䞊に「匱者切り捚おの自己責任瀟䌚」が、よりむき出しになるだけだず思う。

 幎早々、そんなこずを想像するず、ただ怖さや䞍安だけがふくらむ。



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