見出し画像

もし清原和博のクジを当てていたら⑬

この作品はファンタジーです。

燃える村山監督
しかしチームのフロントは村山を今季限りで切ることを予定していた。

そしてフロントの思惑通りにチームはなかなか思うように突き抜けない。
先発に我慢が出来なかった村山が中西を先発に回した。
中西自身は二桁勝利を上げたがリリーフがいない。
村山の要求に応えてトレードで補強した投手は近鉄からの2名、久保と住友だった。
2人とも新天地で精一杯のプレーをしたもののリリーフエースには及ばない投球。
そうなのだ、もう山本和行はいないのだ。
そもそも、なぜ球団は外国人のリリーフを用意しなかったのか?
なぜ村山退団が既定路線なのか?

答え合わせはこのオフのドラフトにあるのだが、もうしばらくは今シーズンの話をしよう。
キーオと中西が先発として二桁勝利を上げたもののそれ以外はパッとしない

特にベテランの工藤、中田、伊藤、池田で合わせて4勝しかしていないのでは苦しい。
打線はここ数年では1番頑張った。
和田豊、大野の1、2番コンビは共に 3割前後の二桁盗塁。
岡田も復調して.280 24本、真弓こそやや不調で.247 16本だがここ1番の勝負強さは健在だ。
そして清原である。.302 37本 86点と今年も 3割、30本をクリア。打撃タイトルには届かなかったが充分に誇れる成績だ。
それでもタイガースは4位。2年連続のBクラス、吉田時代も含めると3年連続だ。2連覇の栄光は何処へ…そして責任を取り村山はフロントの思惑通りに辞任する。
新監督には中村勝広が選ばれた。
大卒のエリートで入団時から将来の入閣を約束された男。ここ数年は二軍監督やコーチを歴任して来た。
この男、特に取り立てて監督としての能力が高いわけではない。ただ球団に評価されているのには訳がある。
球団の決定に従順なのだ。
今年のオフのドラフトでそれが明らかになった。
阪神が一位指名して競合の末に抽選権を得たのは
新日鐵堺の野茂英雄。彼は入団に際して「自分のフォームに口出しをしないこと」を求めていた。

中村なら「するな」と言えば絶対にしないが
村山は大投手であるが故に「野茂とぶつかる」とフロントは考えたのだ。
来シーズンの軸がはっきりと決まった。
投の野茂英雄と打の清原和博、2人とも地元大阪出身。スポーツ紙は野茂の抽選権獲得に早くもお祭りムードだった

(続く)
この作品はフィクションです。

いいなと思ったら応援しよう!