原稿用紙1枚分の日記(7/13〜7/19) 物忘れの多い一週間
一日の出来事を原稿用紙約1枚分くらいの文字数(400字)で書いた日記。
だいたいなので多い日も少ない日もある。
7月13日(月) ちくわトーストと新しい眼鏡

朝6時過ぎに起床。起きた瞬間から暑くて、すぐにエアコンをつけた。本格的に夏が始まったなと思う。
朝ごはんは、最近お気に入りの、ちくわとしらすのチーズトースト。カルシウムとたんぱく質が手軽にとれるし、何より普通に美味しい。ちくわパンというものがあると知って、「それならトーストにしても美味しいのでは」と試してみたら、思った通りだった。それ以来、ときどき朝ごはんに作っている。
ちくわは冷凍できるので、いつも冷凍庫に常備している。食べる時は凍ったまま斜め切りにしてパンにのせ、そのままトースターへ。ほんの少しボリュームを出したい時に、ちくわがちょうどいい。
今日は新しく作った眼鏡で仕事をしてみた。変に目を凝らすことなく画面が見えるので、目の疲れ方がまるで違う。今までは仕事中に七、八回は目薬をさしていたのに、今日は二回ほどで済んだ。眼精疲労がここまで軽くなるとは思っていなかったので、思い切って作ってよかったなと思う。


納豆ごはんにソーセージとズッキーニの炒め物。
7月14日(火) 老いより先に、体を柔らかく

5時半ごろに目が覚めたけれど、ベッドから起き上がれず、しばらくごろごろする。6時を少し過ぎたところでようやく気合を入れて起きた。
日課の漢方を飲んだあとはストレッチ。レースカーテンを閉めているのに、窓から差し込む日差しが眩しい。部屋の中にいても日焼けしそうなくらいで、夏が本気を出してきたなと思う。
硬い体を、ぐぎぎぎっと伸ばす。特に脇腹のあたりが硬くて、伸ばそうとすると痛くて思うように曲がらない。体が硬いと怪我をしやすくなると聞いたことがある。できるだけ柔軟でいたいと思うけれど、その道のりはまだ長そうだ。老化で体が衰える速さよりも、体を柔らかくする速さのほうが上回らないと、老いに追い越されてしまう。結局は、サボらずにコツコツ続けるしかない。
外の暑さと室内の冷房の温度差で、風邪をひきそうだなと思いながら仕事をする。今日は二十代から三十代の女性向けのデザインを制作した。普段はおじさん向けのデザインを作ることが多いので、雰囲気がまったく違っていて、作っていて楽しい。
気分よく仕事を終えたあとは、奥薗壽子さんのレシピを参考に、厚揚げの甘酢炒めを作る。
片栗粉が少し足りなくて、とろみは控えめになってしまったけれど、味は十分美味しかった。
たんぱく質をとりたいけれど、肉や魚だと少し重たい。そんな時に厚揚げがちょうどいい。水切りをしなくてもそのまま使える便利さにも最近ようやく気づいた。まだ作る料理は限られているので、厚揚げのレパートリーをもう少し増やしていきたい。

ピーマンと豚こまの味噌炒め、卵焼き、プチトマト

7月15日(水) 忘れもののループ

梅雨明けはしたんだろうか。少し前までの比較的過ごしやすかった夏は終わって、今日は熱中症アラートが出るほどの猛暑日。日に日に日差しの攻撃力がアップしていて怯えている。
今日は不燃ごみの日だったのに、すっかり忘れていて出しそびれてしまった。
不燃ごみは月に一度しか収集日がないので、ある程度たまったら捨てようと部屋の片隅に置いてある。でも、「そろそろ捨てよう」と思った頃には収集日が過ぎていたり、次の収集日までまだ何週間もあったりする。そして一か月後には、その存在をまた忘れる。
そんなことを何度も繰り返して、不燃ごみはずっと部屋の片隅に居座っている。邪魔になるほどではないけれど、視界に入るたびに「早く捨てたいな」と思う。でも毎月忘れて機会を逃すので、いつ捨てられるんだろうか、とも思う。
帰りには、切らしていたアイスコーヒーを忘れずに買って帰った。これも休みの日に買おうと思っていたのに、そのまま忘れ、月曜日も火曜日も思い出さないまま過ぎてしまった。三日越しでようやく買えたことになる。
日常というのは、思っている以上に、小さな「忘れもの」でできている。


7月16日(木) メロンの名前の意外な由来

朝ごはんに食べる果物がなくなってしまった。
しばらく我慢しようかとも思ったけれど、やっぱり果物のない朝には耐えられず、メロンを買ってしまった。一玉丸ごとは値段も高いし、食べ切る前に傷ませてしまいそうなので、カットされているものを選ぶ。
今回買ったのはアンデスメロン。前回はプリンスメロンだった。アンデスとかプリンスとか、どちらもどこか高貴な響きがある。昔は贈答用の果物というイメージが強かったから、高級路線で売るために、名前もそれっぽくしたのかと思ってた。
気になって由来を調べてみたら、アンデスメロンの「アンデス」は、「安心です」を略したものらしい。
高貴さはまったく関係なかった。それにしても、「安心です」を略そうと思ったことも、その略し方が「アンデス」になることも、なかなか思いつかない発想。由来は意外だったけれど、甘くて美味しいのは間違いない。名前の通り、安心して食べようと思う。


7月17日(金) 今日の失敗は電気代

メロンはアンデスメロン。
朝起きた瞬間から汗だくで、生命の危機を感じるくらい暑い。耳たぶに違和感があって鏡を見たら、蚊に刺されていた。よりによって耳たぶ。変な場所だから気になって、つい何度も触ってしまう。
今日は漢方内科の受診日だった。診察前に体重を測ったら、前回より1キロ増えていた。前回の診察でも「痩せたい」と思っていたのに、まさか増えているとは。思い当たる原因は、最近少し増えた晩酌くらいしかない。
これ以上太るのは困る。でも、食べる楽しみまで減らしたくはない。その二つを天秤にかけても答えは出なかったので、とりあえず今日は考えないことにした。
仕事を終えて帰宅し、玄関を開けた瞬間、ひんやりとした空気が流れてきた。もしかして……と思って部屋を見ると、朝つけたエアコンがそのままだった。
誰もいない部屋を一日中冷やしていたらしい。
普段は出かける前に消し忘れがないか確認しているのに、今日はたまたま確認し忘れた。無駄にしてしまった電気代を思うと、地味に落ち込む。
晩ごはんは、お寿司を買ってきて味噌汁くらいは作ろうと思っていた。でも、その気力もなくなってしまったので、レトルトの味噌汁で済ませることにした。こういう日は、手抜きくらいでちょうどいい。


7月18日(土) 一人暮らしの気楽さ

7時過ぎに起床。休みの日なので、いつもより少し遅い。カーテンを開けると雨が降っていた。たくさん洗濯物があったから外に干したかったのに、と少しがっかりしながら漢方を飲み、そのあとストレッチをする。前よりも体が曲がるようになった気がする。少しずつでも続けていれば、ちゃんと変わるものなんだなと思う。
朝ごはんを食べ終える頃には雨も止み、空が少し明るくなってきた。外に干せそうな空模様だったので、急いで洗濯機を回してベランダへ。暑いのは苦手だけれど、夏の日差しで洗濯物があっという間にカラカラに乾くのはありがたい。
夕方から美容院へ。いつもの時間に予約が取れず、少し遅い時間になった。カットとカラーを終えた頃には、もう18時半。帰ってから晩ごはんを作る気力がなくなってしまったので、デパ地下へ寄ることにした。
自分ではあまり作らないコロッケとメンチカツが美味しそうだったので、それを晩ごはんに。さらに期間限定で出店していたドーナツ屋さんも気になって、つい買ってしまう。
本当はドライカレーを作るつもりで、冷凍していたひき肉も解凍してあった。でも、それは明日に回すことにした。一人暮らしは、予定が変わっても誰にも迷惑をかけない。「今日は作るのをやめよう」と思えば、それだけで予定を変更できる。その気楽さは、一人暮らしのいいところだと思う。

7月19日(日) 忘れられたバスタオル

いつも朝起きると、真っ先に部屋のカーテンを開ける。今日もいつものようにカーテンを開けたら、ベランダにバスタオルが干しっぱなしになっていた。
昨日、美容院へ行く前に洗濯物を取り込んだのだけど、バスタオルだけはまだ乾ききっていなかった。「これだけもう少し干しておこう。帰ってきたら取り込めばいい」と思って、そのまま出かけた。そして帰宅した頃には、そのことをすっかり忘れていた。
バスタオルは、いつもクリップ付きのハンガーに一枚ずつ挟んで干している。風にあおられたのか、その三本のハンガーが洗濯竿の真ん中に寄り集まって、ちんまりとぶら下がっていた。まるで忘れられて心細くなり、お互いに身を寄せ合っているみたいだった。
取り込み忘れて、一晩外に出したまま申し訳ないと、タオルに思わず謝りたくなるようだった。夜のうちに雨が降らなくて、本当に良かった。
晩ごはんは、昨日作る予定だったドライカレー。家ではあまりカレーを作らない。嫌いどころか、むしろ好きな食べ物なのだけれど、一人暮らしだと量が多くなってしまって持て余す。一時期はスパイスカレー作りにはまっていたこともあった。でも今はもう、たまに食べるくらいがちょうどいい。
好きだからといって、毎日食べたいわけではない。そんな食べ物もある。


