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冷食なしで10年間作り続けてきた、お弁当作りのコツ

私は、料理上手とはお世辞にも言えない。レパートリーは驚くほど少ないし、そもそもが筋金入りの「面倒くさがり」である。キッチンに立つたびに「いかに簡単に、手をかけずに済むか」ばかり考えている。


それでも、外食に誘われたり、引っ越しで料理ができない時などの例外以外は、毎朝キッチンに立って、お弁当箱にご飯を詰めている。市販の冷凍食品特有の味がどうも苦手で、それを使わずに済ませようと思ったら、自分で作るしかなかった。気づけば、そんな生活が10年も続いていた。


仕事が忙しい時期でも、この弁当作りが途切れなかったのは、私が立派だからではない。ただただ、考えることを放棄するための「自分ルール」をガチガチに固めてきたからだ。


【考えないことで得られたゆとり】

節約したいから始めた弁当作りだけど、もうひとつ大きな理由がある。お昼休みの貴重な1時間で、「どこで何を食べるか」を毎日考えるのが、とにかく面倒くさい。迷っている間にも、自由時間は刻一刻と過ぎていく。買いに行くだけでも面倒。


それよりも、休憩時間になったらすぐに食べ始めたい。そして、食べ終えた後の残りの時間を、本を読んだり買い物へ出かけたりと、自分なりに有意義に過ごしたい。そんな「午後のゆとり」を確保するための、お弁当だった。


考えずに作る弁当作りの自分ルール

【入れる量を固定化する】

まず、お弁当箱のサイズを500mlに決めた。そこに詰めるご飯は130g、メインのおかずは100g。朝のぼんやりした頭で「どれくらい入るかな」といちいち考えていられない。


だから、量はすべて固定することにした。ご飯は週末にまとめて炊いて、一食分ずつグラムを測って冷凍しておく。朝はそれをレンジで解凍して、決まった場所に収めるだけ。「考えない」ということが、私にとっては一番の近道だった。

500mlサイズの弁当箱に毎日詰めている。


【巻かない、詰めない、挟まない】

「肉巻き」、「肉詰め」、「挟み焼き」。そんな手の込んだおかずは、私のお弁当には登場しない。理由はただひとつ。面倒だから。食べるために口の中に入れてしまえば、巻いてたり詰めてなくても味は同じ。だったらその手間を省きたい。毎日続けるために、基本は「炒める」だけ。凝ったものが食べたくなったら、休日の時間に余裕がある時に作ればいい。


そしてメインの食材は安い豚こまと鶏むね肉を毎日交互に入れている。安いし量も計りやすい。魚を食べたかったら、晩ごはんに食べることにしている。


また主菜の味付けもシンプルにする。調味料をたくさん使って複雑な味にはしない。1つだけで味が決まる調味料も積極的に使って考える時間を少なくする。

普段使ってる調味料の一部。

【メイン味付け一例】
ポークチャップ:ケチャップ+醤油
塩麹カレー焼き:塩麹+カレー粉
生姜焼き:酒+味醂+醤油+生姜チューブ
味噌炒め:市販の味噌だれ
スパイス炒め:市販のスパイス

※よく使う味付け調味料

【副菜は信号機】

彩りについては、白・茶・赤・黄・緑の「五色」を入れることにしている。この色が揃うと、栄養バランスが整うと言われているから。


白はご飯、茶色はメインのおかず。そして残りの副菜は「信号機」。赤・黄色・緑の食材を入れている。

赤は プチトマト、人参、安く手に入った時はパプリカ。
黄色は 卵、かぼちゃ、さつまいも。
緑は葉物野菜やピーマン、いんげん、ブロッコリー。

なかでも、ピーマンの登場回数はとても多い。下茹でがいらないし、一個でちょうど一食分。そのわかりやすさが、忙しい朝にはとてもありがたい。

そして副菜の味付けもなるべく簡単に、和えるだけかそのまま食べる事が多い。

※副菜の味付けによく使う食材と調味料。

【漬物は、救世主である】

もちろん、信号機が揃わない日だってある。買い忘れたり、野菜の高騰という世知辛い事情に直面したり。そんな時は、漬物やふりかけの「色」に頼ってもいいことにしている。栄養バランスが崩れても、お弁当箱の中の景色が整っていれば、それで良し。見た目が綺麗なら、食べてる時もなんとなく気分良く過ごせる。その「なんとなく」の気分こそが、10年続けるための鍵なのかもしれない。

赤い食材の代わりに紅生姜をよく使う
しば漬けも赤い食材代わりに使う。


一番大切なのは、完璧を目指すことではなく、自分を追い込まないこと。どうしても無理そうな日は、彩りは一色だっていい。その時は、せめて緑色のものを一筋。そうすればなんとなく格好はつく。

彩りを小ネギと紅生姜でまかなう。
彩りを大葉でまかなう。



そうやって、自分が楽に続けられる「逃げ道」を作り、ひらりひらりと面倒なことをかわしながら続けていたら、気がつけば10年という月日が流れていた。


明日もまた、私は決まった量のご飯を解凍して弁当箱に詰める。気負わず、飾らず、いつもの味と信号機を詰め込んで。そんな淡々とした朝が、私の日常を静かに支えている。

日記に毎日のお弁当写真を載せてます。

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