死ぬまでに見たい100台 74台目 トヨタ メガクルーザー
グーネットで日本で3台しか掲載されていないトヨタ メガクルーザーを見てきました。
もう生産終了から20年以上経つが、メガクルーザーは、その出自と性能から単なる移動手段ではなく、「究極の業務用車両」としての性格が強い車です。いかなる状況下でも目的地に到達するという、明確な目的のために作られた、日本の自動車技術の粋を集めた特別な一台と言えるでしょう。
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自衛隊車両がベースという、規格外の出自
まず知っておいてほしいのは、メガクルーザーがただのデカいSUVではないということ。こいつのルーツは、陸上自衛隊で「高機動車」として活躍している、まさにプロ中のプロが使うための車両なんだ。1990年代、災害時の救助活動などで、よりタフで大容量の輸送ができるクルマが必要だという現場の声に応えてトヨタが開発したのが高機動車。その民生用、つまり俺たち一般人でも乗れるように仕立て直したのが、1996年1月に発売されたメガクルーザーなんだよ。「和製ハマー」なんて呼ばれたりもするが、その中身は日本の技術の粋を集めた、まったくの別物だ。
トヨタ メガクルーザーの概要
トヨタ メガクルーザーは、1996年1月から2001年8月まで生産・販売された、非常に大型で走破性能に優れた四輪駆動車です。この車両の最も大きな特徴は、その成り立ちにあります。ベースとなっているのは、主に陸上自衛隊で人員や物資の輸送に使用される「高機動車」です。メガクルーザーは、この高機動車を一般の民間向け(民生用)に仕様変更したモデルとして開発されました。
災害時の救助活動やインフラが未整備な地域での活動など、過酷な条件下での使用を想定しており、一般的な乗用車とは一線を画す設計思想を持っています。
規格外の車体と特筆すべき機能
メガクルーザーは、その巨大な車体サイズが目を引きます。
全長:5,090mm
全幅:2,170mm
全高:2,075mm
車両重量:約2.9トン
特に全幅2,170mmという数値は、逆輸入車を除いた国産車としては最大級です。
これほどの巨体でありながら、小回り性能に優れている点も大きな特徴です。これを実現しているのが「逆位相4WS(四輪操舵)」システムです。ハンドル操作に応じて後輪が前輪とは逆の方向に操舵されることで、最小回転半径は5.6mと、大型車としては驚異的な数値を達成しています。
悪路走破性を極限まで高めるための専用設計も随所に見られます。
ハブリダクション機構:車軸(ドライブシャフト)の末端にあるハブに減速ギアを内蔵する機構です。これにより車軸そのものの位置を高くすることが可能となり、結果として420mmという極めて大きい最低地上高を確保しています。
サスペンションとブレーキ:サスペンションは4輪ともダブルウィッシュボーン式独立懸架を採用し、乗り心地と安定性を両立しています。また、ブレーキは通常ホイール内部に配置されますが、メガクルーザーでは車体中央寄りに設置するインボード式ディスクブレーキを採用しています。
希少性と市場価値
メガクルーザーは、その特殊な成り立ちから、主にJAFや消防、地方自治体などの官公庁向けに納入されました。そのため、総生産台数は極めて少なく、一説には132台とも150台未満とも言われています。
このような希少性から、現在の中古車市場では非常に高値で取引されており、入手は極めて困難な状況です。
所有に関する考察
メガクルーザーのエンジンは、排気量4.1リットルのディーゼルターボエンジン(15B-FT型または15B-FTE型)を搭載しています。一般的な乗用車と比較して税金や燃費などの維持費は高額になる傾向があり、所有するには車両価格だけでなく、維持管理における相応の準備が必要です。
快適装備もエアコンやオーディオスペースなど最低限に留められており、日常的な利便性を追求した車ではありません。
