五感で綴る5行エッセイ:81年前、この街から消えた音
【1分note】
喜木凛さんの企画に参加します。
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蝉時雨が降る、今朝の広島。
八十一年前のあの日、この声は消えていた。
割れたガラスが肌に刺さる痛みと、にじむ血の味。
立ちこめる焼け跡の匂い、地獄絵図の記憶。
緑によみがえった街で、今日も平和を祈る。
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あとがき:
子どもの頃、『はだしのゲン』を読みました。
絵と文字を追っただけなのに、口の中が渇き
血の味がにじむような気がしました。
割れたガラスの破片が、皮膚に突き刺さるような感覚。
そして、遺体の腐敗した匂い。まさに地獄絵図でした。
修学旅行で訪れた、原爆資料館。
『はだしのゲン』の衝撃が
展示物を通してもう一度、体に迫ってきました。
知識として知っていたはずのことが
五感を通して初めて「本当のこと」として刻まれた瞬間でした。
今朝、蝉の声を聞きながら思うのです。
81年前、この街から一瞬で消えたたくさんの音、匂い、感触。
それを想像することしかできませんが
想像することをやめてはいけないと思います。
平和は、遠い誰かが守るものではなく
こうして一人ひとりが思い出し、願い続けることで
そのかたちを保っていくのかもしれません。
読んでいただき、ありがとうございます。
#五感で綴る5行エッセイ
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🌈表紙はGemini
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